うつぎのうは卯月のう、月、季節に由来する、、、との説明、
いま5月6月です、旧暦ではねぇと押し込んできましたが、どうにもこうにもピントこないなぁとおもっていました、
万葉集に
「五月山 卵の花月夜 ほととぎす 聞けども飽かず まだ鳴かぬかも」。
山は5月、花は4月というように一緒に歌い込まれているとしたらへんじゃないですか。万葉人が季節感に曖昧ではあり得ない。
「幹の中が空ろになっているので、空ろ木よりウツギになったという。ウノハナは、ウツギのツギが省略されたという説」、あるいはイネの種を植える月を植月ともいう、これも関係していないかぁなどの解釈に接して、そうだ、納得、こっちを貰おうと気楽になりました。
さて、このうつぎの花には、体の黒いハチ群がって花粉をいっぱい付けているのを見ます。一方、庭の草むしりをしていると、土にいっぱい穴を開けているハチをみることがあります。この二つのハチは、同じもの。子育てをとくにこのうつぎの開花に逢わせて、おもにうのはなの花粉を幼虫の餌にしているいるハチなのだそうです。その名も、「うつぎのひめはなばち」。念のために、ハチが運んできた花粉がうつぎの花粉かどうか顕微鏡でみて、形状から、同一だ確認したというかたもいらっしゃるということですが、それにも感心しました。
増えた空き地や草むらにうっとおしいほどに群生しているうつぎも「共生」というかたちであてにしている相手のいることを思えば、生態系からも「うっとおしい」などと言ってはいられないなぁとあらためてしげしげと卯の花をみて、えらいなぁあんたはと言わなければならないと思っています。