シイの花盛りの青島
黄色ではないし黄土色でもないこの色!
何色だろう!と思っていたら、
山肌を黄檗に染むる椎の花 ( やまはだを きはだにそむる しいのはな )
黄檗色というんだそうです。「黄蘗色は、ミカン科のキハダの樹皮で染めた、わずかに緑みの明るい黄色。Wikipedia」
ちなみに、シイの花は夏の季語、
今日の知恵けふ使ひきり椎の花 (能村登四郎)
今日は伊根へいき、福知山へ行きでしたが、自動車道で大江山のトンネルをこえて大江町へ出ると無くなるのです、逆に与謝峠のトンネルを抜けて、加悦へ出てくるとシイの山。
宮津高校フィールド探究部との調査では、海の京都エリアで、シイの巨樹(胸高周径三メートル以上)は579本、計測されています。シイは、海の京都の樹だとあらためて思いました。
ちなみに黄檗について、その② 「日本での利用は奈良時代にさかのぼる。奈良薬師寺の魚養経、長屋王が書写した大般若波羅蜜多経など、経典の料紙は黄蘗で染められているのが普通だった。黄蘗には防虫効果があるとされたためである。正倉院にも公文書用の黄染紙が保存されている。」ついでに、「黄檗山萬福寺」の山号も納得でした。
家にあれば笥に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る
(有間皇子 万葉集 巻二 一四二)
家にあれば器に盛るべき飯を、旅の中にあるので、椎の葉に盛ることよ。