ネムノキの葉が、夜、葉をしおれたように閉じて垂れ下がる、
そして、朝、またピンピン、、、何じゃ、この木は?
さぞ、不思議だったでしょうネエ
今でも不思議です、「就眠運動ってんですって」、、とはいうもののそこ止まり。
さて、なぜ「就眠運動」をするのか、それ、「ネムノキの生存戦略」なのだそうです。
copilot先生の解説
ネムノキの葉が夜に閉じることは、就眠運動と呼ばれています。朝になって明るくなると光を感じて葉が開き、夕方に太陽が沈むと光がなくなったことを感じて葉を閉じるのです2。この運動は、光合成を最適化し、水分の蒸発を抑える役割を果たしています。
生態学的利点: 就眠運動は、ネムノキが乾燥や寒さから葉を守るための適応です。夜間の低温や風による水分の蒸発を防ぐことで、樹木の生存戦略として重要です。
さらにそのメカニズム。
「ネムノキの就眠運動は、葉の付け根の膨らんだ部分に葉枕(ようちん)という細胞があり、昼と夜の気温の変化で内部圧力を変化させる仕組みにより葉を開閉する[15]。周囲が暗くなると葉を閉じるが、光を当て続ける実験を行ったところ、体内時計による概日リズムに従って就眠することが判明している[18]。また夜でなくても、ひどく暑い日などにも葉の就眠運動が起こることもある[15]。」
、、、とのこと。なので、倹約家倹約家としても、超一級、なんですね。
春の桜、夏の合歓。句題、歌題としてももちろん一級の花・ネム!
我妹子が形見の合歓木は花のみに咲きてけだしく実にならじかも 大伴家持
「巻八(一四六一)で紀女郎が「昼は咲いて夜は恋いつつ眠る合歓木(ねむのき)の花をあるじだけが見てよいものだろうか。お前様も見なさいな。」と、合歓木の花に添えて歌を贈ったのに対して、こちらでは家持が「あなたの形見の合歓木は花ばかり咲いてきっと実にはならないのでしょう」と返しています。
合歓木は通常は花が散った後に鞘に入った豆状の実を付けるのですが、これはつまりは、あなたをいくら恋しく思っても実らない恋なのではないかと、合歓木に恋心を譬えて問いかけているのですね。、、、、
◇くらがりの合歓を知りゐる端居かな 石田波郷
◇合歓の花他人ごとならぬ山姿 丸山海道
◇谷ふかし夢のせて咲く合歓のころ 阿部ひろし
極めつけは、「象潟や雨に西施がねぶの花」
象潟は、景勝地として有名でした。 「松島は陽気で笑っているようで、象潟は恨みに心を閉ざしているように感じる。さみしい印象が先に立つ上に、悲しさまで加わり湖の表情が心に晴れぬ憂いを抱いた美女を思わせる」と芭蕉翁。
学名もまた注目されていいと思います、julibrissinは、ペルシャ語の「絹の花」という意味、英語名も「Persian silk tree・絹の花」
この優れ花、丹後は、名所見どころが各地にあります。
一つは、シルクロードの東端、絹の町京丹後市。
大宮バイパスの街路樹、
も一つは、世屋川流域。
深い谷にせり出す群生は胸騒ぎがするほど。
特に、世屋川を日置を抜けてから世屋高原に至る約8キロの間は、「絹の花」街道。
日本一とはいう根拠は持ち合わせませんが、有数とは言ってもいいのではないでしょうか!
その他、合歓は薬用面でも侮れない有用樹です。
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中国医学では花を生薬として用い、夏に採取して天日乾燥したものを合歓花(ごうかんか)と称する[3]。性は平、味は甘であり、精神安定や不眠解消の効果があるとされる[3]。樹皮は合歓皮(ごうかんひ)と称する生薬で、7 – 8月ころの樹皮が剥がれやすい時期に幹や枝の一部から剥ぎ取って、表面の粗皮を取り除き、天日乾燥させたものである[3][12]。樹皮にはタンニンが含有され、利尿・強壮・鎮痛効果があり[12]、花と同様に不眠、不安に対する薬効もあるとされる[3]
葉の粉末は抹香に使う[17]。害虫駆除、鎮痛、家畜の飼料などにも利用される。塩害に強い特性から、日本では古くから海岸線の防風林として利用されている[18]。
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花は、干して煎じるのでしょうか、やってみたいですね。