宮津エコツアー · カチグサ

カチグサ

2012/08/12
草花の和名はあくまでも標準。地域ごとに、暮らしごとに名前があります。この間、広島の墓に咲いていたキキョウを地元の人は、ヒガンバナとおっしゃっていました。タニウツギをコウジンバナという地域が丹後にあります。
そこで、さっそく問題です、カチグサという異名を持つ夏の花があります、それは次のうちどれでしょうか?
1 へクソカズラ


2 コナギ


3 オモダカ


4 ツユクサ

答えは! 3 オモダカ。着目したのは葉の形。名付けたのは、戦いに明け暮れた時代のサムライたち。この葉、矢じりの形に見えませんか。矢じり草でもいいのですが、退けられました。自分たちの明日がその矢の当たり外れにかかっているとなると、その矢じりに似た葉のこの草の繁茂はいいお告げ、つまり勝利のお告げそのものです。そこから、カチグサ!
現実的には手強い雑草です。草取りも大変です。そんなとき、カチ草がはえたね、ありがたいことだと思いながら除草する方がテンションとしては下がらないじゃありませんか。
オモダカ、どう見たって人の顔には見えないし相手への尊厳の思いのないところから農薬で除草への道はすぐ。ちなみに、他の異名、ハナグワイ、サンカクグサ、イモグサ、オトゲナシなど。

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