宮津エコツアー · yasuda

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「ノリウツギ」ってあんたのことやろ

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はい、わたしですけど

あんた すごいんやって!
ハア?

ニュースでいってたよ!

どうって

見せたげる
「 北海道 NEWS WEB和紙の原料「ノリウツギ」 研究者が標津町の生産現場を視察
07月27日 20時18分 伝統的な和紙の原料として道東の標津町で生産が始まった植物「ノリウツギ」について、文化財の保護などに取り組む研究者らが現地を視察しました。「ノリウツギ」はアジサイの仲間で、樹皮の内側の白い部分が文化財の補修に不可欠な手すき和紙の原料として使われます。生産者の担い手不足などが課題となるなか、標津町では去年から町有林のノリウツギから採取した樹皮を奈良県の和紙職人に販売しています。27日は文化財の調査や保護などに取り組んでいる東京文化財研究所の職員や、京都大学などの研究者が町有林での作業を視察し、樹皮の厚さなどを確認したり作業工程の記録のため写真を撮ったりしていました。東京文化財研究所によりますと、ノリウツギの効率的な生産や採取に関する科学的データはほとんど無く、ことし6月に標津町と結んだ連携協定に基づき安定供給に向けた情報共有や、調査研究などに取り組んでいくということです。

東京文化財研究所文化財情報資料部の江村知子部長は「ノリウツギがなければ掛け軸の修復、保存ができなくなる危険性もあった。将来にわたって安定的に継続的に供給していただける、それを町の活性化につなげていくということはとてもいいことだと思っている」と話していました。」

樹皮の内側の白い部分が文化財の補修に不可欠な手すき和紙の原料として使われます

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わたし、使われたことないでようわからん、どういうようにつかわれるんや

調べたげる、ちょっとまって!

紙を漉くとき槽内で繊維の分散を助けるため「ねり」が用いられます。美しい紙を漉くには,原料繊維を一本一本均一にむらなく水中に分 散させておく必要があります。このためには,原料処理に十分注意 を払い,繊維束(煮えムラや解繊処理が不十分だと繊維が解けずに そのまま残ります)が残らないようにすることも大切ですが,いくら上手に処理された原料でも,水の中に入れて撹拌したしただけで は均一に繊維が水中には分散しません。繊維の短いパルプでもきれいに分散されないのですから,楮,三椏,雁皮bなどの長い繊維になれば,なおさら一様な分散が困難になります。

そのうえ植物繊維の比重は,水の約1.5倍ぐらいあるので,水の中に入れておくとすぐに沈んでしまいます。そこで紙を漉くときは「ねり」の力を借りるのです。よく「ねり」とか「のり」とか言いますので,これは紙を漉く時に繊維と繊維を接着するために使われるものと思っている人がいますが,それは間違いで,「ねり」の役目は水中で繊維の分散を助けるためで,接着の力は全くありません。
では,なぜ「ねり」を使うと繊維は水中でよく分離するかといいますと,「ねり」として一般的に使用されているトロロアオイの根には,非常に溶けやすいガラクチュロン酸という多糖類をたくさん含んでいるからです。トロロアオイの根を潰して水に浸けると,粘度のある液が,たくさん溶け出してきます。この液を袋に入れて濾過してホコリを取り,漉き槽に入れて原料と一緒に撹拌します。するとこの「ねり」はセルロースと同じ多糖類ですから繊維とたいへん仲良しで,一本一本の繊維をぬるぬるで包んでしまい,繊維は互い
に絡み合うことなく水中で分散します。そのうえ水に適当な粘り気がでますので,繊維も簡単に沈むことなく,長時間水中に浮くようになります。

しかし,この「ねり」の粘度はいつまでも続きません。とくに夏場では粘度がなくなりやすいので,漉き槽に原料を補給するたびに「ねり」も補います。「ねり」に使う植物はトロロアオイだけでなく,アオギリの根,ノリウツギの皮,ギンバイソウの根などの粘液も使用されますが,いずれも同じような多糖類です。※参考文献『和紙の手帖』(全和連発行)p34-35

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ほんと、わたしってすごいのね!

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このノリウツギが、アスペン・赤鬼の森付近から大フケにかけての湿地に咲き始めましたよ。ちなみに、ノリウツギの園芸種が出回っています。

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色目もボリュームも優れものです。あのシカが、口にした形跡がありません、これも、里山新緑化樹として評価できる気がしています。

 

赤い椅子の側の木はクロモジです。

20240708_165841クロモジ畑に赤い椅子なんで?クロモジフィトンチッド浴

このクロモジからはフィトンチッドが出ています クロモジはシカも食わない、

それほど濃厚コロナも嫌がる。マスクにも 。それほど薬効もあります。

なら、クロモジの森を作り、その中に椅子を置き風に吹かれれば クロモジフィトンチッド浴

金子みすゞさんの詩集なんかを詠んで時をすごしたら、後のすっきり感がなんとなく違う気がしましたよ。

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さて、クロモジ森林浴後のすっきり感についての雑学。

○クロモジは英語では“Spicebush(スパイスブッシュ)邪気を払う神聖なもの“と呼ばれています。
○MEDICAL HERB STORY HERBS IN MY LIFE2023.6.19 で
クロモジ : 鎮静作用や抗菌作用をもつ日本固有種の香木の代表格 と博士(農学)木村正典先生。

クロモジの効果効能まとめると

抗酸化、抗炎症、抗アレルギー、収れん、抗菌、去痰、代謝促進、血行促進、鎮静、健胃1
リラックス効果、不安や緊張の緩和、睡眠の促進、集中力アップ、心身のリフレッシュ、抗菌・消臭、消化促進2
心への効能: 孤独や悲しみを感じるとき、リラックスの時間を与える3
体への効能: 殺菌、防虫、消臭、安眠作用、リフレッシュ効果3
鎮痛作用、抗酸化作用、老化や紫外線ダメージから肌を守る助け4
、、、、「こりゃあ代表格、香木の横綱だわ」と納得します。

そのクロモジの香りの主要な成分は、リナロール、ゲラニオール、シネオールです。

◇リナロールという成分には、心がざわざわするときに落ち着きをとりもどす鎮静作用があるといわれます。リラックス効果が高いので、眠れない、イライラするなど神経が高ぶっているときにおすすめです。

◇ゲラニオールはウツウツとした気分をあげてくれるといわれています。また、収れん作用で肌を引き締めながら、柔らかくする効果の他、肌の弾力の回復を助けるともいわれます。蚊が嫌う香りでもあるので防虫の用途で効果が利用されることがありますよ。

◇シネオールという成分はのど飴などにもよく使用されています。のどの炎症を鎮める、痰をとる、免疫を調整してくれる効果も期待できるので風邪が気になる季節に活躍してくれるでしょう。

◇特にリナロールとゲラニオールの成分比率がアロマテラピーでも人気のローズウッドと似ているといわれます。ローズウッドは南米で数を激減させ希少な木材となっているため、クロモジが注目を集めています。

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これらの成分は、実は植物社会生物社会での生き残りをかけた戦略の産物。

その香りは「甘くやわらか」と言いますが、生き残りをかけ緊張の毎日を強いられているのは人間もまたそれは同じ。「がんばんなくてもいいんじゃないむりしてんだね、」クロモジからのメッセージかもしれません。

この香木中の香木、上世屋クロモジの鉢植え木がおわけできます。お問い合わせ下さい。

コウホネが、モリアオガエルのおたまジャクシの泳ぐアスペンの池に咲きました。

20240712_165646コウホネが咲いたよ

これが、オグラコウホネ、ヒメコウホネどちらかということになると、 広卵形の浮葉の先端が丸いとか尖っているとか丸いとか、葉柄が細いとか太いとかで見分けると言いますが、 コウホネ×ヒメコウホネ、コウホネ×オグラコウホネ、コウホネ×ヒメコウホネ×オグラコウホネの交雑オグラコウホネ、ヒメコウホネなど交雑しているのでタイプの判別は、難しいです。
ただ、ここにあるのは、もとは、25年程前のこと、丹後五十河の山中の寺院の池に自生していたものの株分けということはわかっています。

オグラコウホネかヒメコウホネか、はたまた◇◇コウホネか、いずれにしても、日本固有種で京都府の絶滅危惧種ではあります。

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また、このコウホネを、アイヌ民族カパト (kapato) とよび地下茎をアク抜き・乾燥したものを保存食とし、水で戻して汁の実として利用したとウィキペディア。今はシカの嗜好植物。であるため、メッシュ柵で厳重保護しています。

水原秋櫻子さんは、「河骨に 影うかび来る いもりあり」と詠まれました、

今は、やばいことに

「ザリガニのコウホネ池の底走る」、、、、です。

西島麦南さんは、

「河骨に 日は照りつゝも 梅雨入雲」と詠まれました。

その梅雨入雲、とはなんとなく想像はできます、宮津ではこんな雲。

20240712_162149tuyukumoyokotawatta モアイに雲布団

横たわったモアイに厚いお布団を掛けているようでした。

麦南さんのごらんになっているのは、どんな雲だったのでしょうか。

 

「日ぐれ」という意味の「昏」、これは「人の足元に日が落ちた」という象形なのだそうです。

さて、ここで問題!

マツ 松 ウメ 梅 スギ 杉 ツバキ 椿、、、のように 「昏」にも木偏を付ける事ができます。

「棔」。これは何の木でしょうか?

答え、ねむのき。

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ところで、ネムノキはマメ科植物です。実用的な有用樹 をあげるなら、このネムノキだと「あきた森づくりサポートセンター」の説明

「痩せ地の緑化に適した樹木・・・ネムノキは、塩害に強く、痩せ地にも強い。他のマメ科植物と同様、根には根粒菌が共生していて、空気中の窒素を植物が利用できる形に変えて提供している。逆に、ネムノキは根粒菌に対して光合成で生産した糖などを与えている。また、落葉樹で、落ち葉は周りの土を肥沃にする。故に痩せ地の緑化に適した樹木である。秋田や山形では、古くからクロマツ、アキグミなどとともに海岸砂防林として使われた。」

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自立力、耐久力、森つくり力、どの面からも優秀なのです。
その上、芭蕉さんの句のように、季語季題としても優秀。さらに葉の就眠運動に表れるように合理的な倹約家。

どの面からも、人が生き方の模範とすべき有用樹として説明したいですね。

「シカは古代ギリシャ神話にも登場する興味深い存在です。例えば、「ケリュネイアの鹿」という巨大な雌鹿があります。この鹿は女神アルテミスの聖獣で、黄金の角と青銅の蹄を持っていたと言われています。アルテミスがリュカイオン山中で草を食べているのを見つけ、自ら捕まえた鹿で、ヘーラクレースの12の功業の一つとしても知られています1。また、日本の神話でも鹿は重要な役割を果たしており、国譲りの際の使者に鹿の神が登場していることもあります2」と、copilot先生。

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ウム、聖獣としてシカを崇める文化が、古代、洋の東西にあるということ、ただならぬ何かを感じます。

さて、そのシカはそういう生きものだとしても、現代では、里山の、夜の帝王。

油断があれば、ピンポイントで狙い食い、朝の畑でガックリ、です。

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上の写真のシカが現れたのは、深夜12時54分。
なぜ、シカが「夜の帝王」でいられるのか、copilot先生は、「シカの暗視力」について、

「夜行性の生物は、暗闇で見るために異なる技術を開発して適応しています。彼らの目のサイズ、形状、光受容体の化学構造が関与しています。これにより、低光条件でも高数の光子を捕捉し、脳内にイメージを作り出すことができます。」と、シカの目の仕組みについて、説明してくださいました。

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《シカの視力に関連する興味深い事実》

◇反射的な蛍光体:シカの目には、光が網膜に戻ることで再利用される反射的な蛍光体があります。これにより、暗闇での視覚感度が高まります。

◇多くの桿体細胞:桿体細胞は低光条件で活動する受容体であり、シカの網膜には多くの桿体細胞が存在します。これにより、暗闇での視覚情報を効率的に処理できます。
◇大きな網膜:シカの目は大きく、網膜の表面積も広いため、少ない光でも多くの受容体が刺激されます。これにより、暗闇での視力を向上させています。
◇広い瞳孔:シカの瞳孔は暗闇で広がり、より多くの光を取り込むことができます。

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キツネも、現れましたした。

06290267キツネかいな

最後に、人間との比較。

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一方、人間は光受容体が少なく、低量の光を処理することができないため、暗闇で見ることが困難です1

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夜行性動物の視覚は優れている一方で、色覚は劣っていることもあります23

シカ対策に張り巡らすテープ、ピンクやグリーンがありますが、その色は、関係ないようですね。

ネムノキの葉が、夜、葉をしおれたように閉じて垂れ下がる、

そして、朝、またピンピン、、、何じゃ、この木は?

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さぞ、不思議だったでしょうネエ

今でも不思議です、「就眠運動ってんですって」、、とはいうもののそこ止まり。

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さて、なぜ「就眠運動」をするのか、それ、「ネムノキの生存戦略」なのだそうです。

copilot先生の解説

ネムノキの葉が夜に閉じることは、就眠運動と呼ばれています。朝になって明るくなると光を感じて葉が開き、夕方に太陽が沈むと光がなくなったことを感じて葉を閉じるのです2。この運動は、光合成を最適化し、水分の蒸発を抑える役割を果たしています。
生態学的利点: 就眠運動は、ネムノキが乾燥や寒さから葉を守るための適応です。夜間の低温や風による水分の蒸発を防ぐことで、樹木の生存戦略として重要です。

さらにそのメカニズム。

「ネムノキの就眠運動は、葉の付け根の膨らんだ部分に葉枕(ようちん)という細胞があり、昼と夜の気温の変化で内部圧力を変化させる仕組みにより葉を開閉する[15]。周囲が暗くなると葉を閉じるが、光を当て続ける実験を行ったところ、体内時計による概日リズムに従って就眠することが判明している[18]。また夜でなくても、ひどく暑い日などにも葉の就眠運動が起こることもある[15]。」

、、、とのこと。なので、倹約家倹約家としても、超一級、なんですね。

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春の桜、夏の合歓。句題、歌題としてももちろん一級の花・ネム!

 

我妹子が形見の合歓木は花のみに咲きてけだしく実にならじかも 大伴家持
「巻八(一四六一)で紀女郎が「昼は咲いて夜は恋いつつ眠る合歓木(ねむのき)の花をあるじだけが見てよいものだろうか。お前様も見なさいな。」と、合歓木の花に添えて歌を贈ったのに対して、こちらでは家持が「あなたの形見の合歓木は花ばかり咲いてきっと実にはならないのでしょう」と返しています。
合歓木は通常は花が散った後に鞘に入った豆状の実を付けるのですが、これはつまりは、あなたをいくら恋しく思っても実らない恋なのではないかと、合歓木に恋心を譬えて問いかけているのですね。、、、、

◇くらがりの合歓を知りゐる端居かな   石田波郷

◇合歓の花他人ごとならぬ山姿 丸山海道

◇谷ふかし夢のせて咲く合歓のころ 阿部ひろし

極めつけは、「象潟や雨に西施がねぶの花」

象潟は、景勝地として有名でした。 「松島は陽気で笑っているようで、象潟は恨みに心を閉ざしているように感じる。さみしい印象が先に立つ上に、悲しさまで加わり湖の表情が心に晴れぬ憂いを抱いた美女を思わせる」と芭蕉翁。

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学名もまた注目されていいと思います、julibrissinは、ペルシャ語の「絹の花」という意味、英語名も「Persian silk tree・絹の花」

13-9hagoromoはごろもアート

この優れ花、丹後は、名所見どころが各地にあります。

一つは、シルクロードの東端、絹の町京丹後市。

DSCN0604名所また海

大宮バイパスの街路樹、

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も一つは、世屋川流域。

20240707_161152ネム大ネム

深い谷にせり出す群生は胸騒ぎがするほど。

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特に、世屋川を日置を抜けてから世屋高原に至る約8キロの間は、「絹の花」街道。

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日本一とはいう根拠は持ち合わせませんが、有数とは言ってもいいのではないでしょうか!

20240709_180932グルグル

その他、合歓は薬用面でも侮れない有用樹です。

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中国医学では花を生薬として用い、夏に採取して天日乾燥したものを合歓花(ごうかんか)と称する[3]。性は平、味は甘であり、精神安定や不眠解消の効果があるとされる[3]。樹皮は合歓皮(ごうかんひ)と称する生薬で、7 – 8月ころの樹皮が剥がれやすい時期に幹や枝の一部から剥ぎ取って、表面の粗皮を取り除き、天日乾燥させたものである[3][12]。樹皮にはタンニンが含有され、利尿・強壮・鎮痛効果があり[12]、花と同様に不眠、不安に対する薬効もあるとされる[3]

葉の粉末は抹香に使う[17]。害虫駆除、鎮痛、家畜の飼料などにも利用される。塩害に強い特性から、日本では古くから海岸線の防風林として利用されている[18]。

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花は、干して煎じるのでしょうか、やってみたいですね。

イネが、活着期から分げつ期に入っている梅雨の棚田にただようピーンと張り詰めた緊張感。

20240702_124112雲海に浮かぶ棚田、映画ですか?

稲作において、収量や品質は、ひとえに水管理と言います。多くても少なくてもだめ、時期に合わせた水管理が特に重要なのが今、なのだそうです。

だいじょうぶか、もうちょとほしい、減らしてくれ、オーケー、そのまま維持してくれ

お百姓と苗との間に交わされている対話と観察と判断の真剣さが、この緊張感を生んでいるのでしょう。

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水原秋櫻子:「梅雨雲のうぐひす鳴けりこゑひそか」

松尾芭蕉:「降る音や耳もすう成る梅の雨」

ちなみに、この頃の水管理のポイントをcopilot先生は、次のように解説します。

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  1. 活着期から分げつ期の水管理:
  2. 出穂期の水管理:

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アスペン第二農園に防衛の獣柵ネットは張り巡らせてあります。

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しかし、「何もの」かの連夜の侵入。

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その畑へ加える乱暴狼藉たるや、ジャガイモ シュンギク、トウモロコシ、カボチャ、など野菜ものは壊滅。

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さらにアジサイ、キキョウ、ムクゲ、イタヤカエデなど花木中心のアスペン第二農園にも柵破り。新芽を中心に大きな損傷。

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業を煮やして設置した、監視カメラがとらえたもの。

06290383二頭おるがな

正体はわかりました、ウシのような巨体の雄シカでした

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美しい里の山に棲むシカは、心優しいかと思いました。

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しかし、なかなかどうして、この秋、シカファーレムの王になるべく、食いに食いまくっているのでしょう。その食欲の前に、「共生」はあり得ません。甘いところ、ほころびのある獣柵は無力。

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いったい、どこを越えたのか、総チェックです。

さて、ジャガイモ荒し、「犯人」はこいつらでした、どうしてくれましょうか、、、!と知人に相談したところ、そこで紹介してくれた数々の方法。

シカ 捕獲 構研エンジニアリング

(↑ 写真 構研エンジニアリング)

「いったん侵入し味を覚えたら、繰り返しアタックする、まあ、今まで食われた被害は餌付けしたと思って、これをジビエにすることを考えることだろう」

それもそうだと思いました。

 

 

 

 

「水の器・集真藍」

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アジサイの意味、語源をチェックしたところ、テレビ宮崎の天気予報「天気のサカイ目」にヒット、

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まとめると

「アジサイ」の名前は、意外にも2つの単語を組み合わせてできた言葉です。まず、「アジ」は「集まる」の「あつ」を意味し、「サイ」は藍色を示す「真藍(さあい)」を意味しています。この名前は、小さな青い花がたくさん集まって咲く様子に由来していると言われています1英語では「Hydrangea(ハイドランジア)」と呼ばれ、これも2つの単語の組み合わせで成り立っています。接頭語の「Hydra-」や「Hydro-」は「水」を示し、後半の「angea」はラテン語やギリシャ語で「器」を意味しています。つまり、「水の器」という意味なので、雨の中で咲く様子から名付けられたのかもしれません1また、アジサイは梅雨の季節に咲く花であり、雨の中で小さな青い花が集まって美しく咲く様子を眺めるのは、梅雨明けを待ち望む楽しみでもありますね。 copilotあじさい」

こんなことをおっしゃっていました。

色様々なアジサイ、その色の旅の始まりは、「藍」だったのですね。

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上世屋の梅雨は、藍色アジサイに雌を招くモリアオガエルの絶唱が加わリます。

「水の器、、、ね、フムフム、、、おいらも、水の生きものだ、Hydra-フォレストブルーフロッグと呼んでもらおうかな!」

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その贅沢度はまさに梅雨最高の絶品ですよ。

ケンポナシ(Hovenia/Japanese raisin tree)

20240629_125148この木なんの木ケンポナシくまんばちの羽音

アファンの森【赤鬼のつぶやき C.W.ニコル】

「Kenpo nashi – Hovenia ‘Japanese raisin tree’
Kenpo nashi was one of the many trees of which I had zero knowledge before I came to Japan. Now it is one of our precious trees in Afan, with one little tree growing right beside our centre.

Kenpo nashi is a small deciduous tree reaching perhaps 7 or 8 metres high. Kenpo nashi is indigenous from India to Japan, but has been planted in gardens world-wide. It is a very ancient tree, with fossils described from the Eocene Period, lasting from 56 to 33.9 million years ago, is a major division of the geologic timescale and the second epoch of the Paleogene Period in the Cenozoic Era.

Its name is confusing in both Japanese and English. To me ‘nashi’ or Japanese pear was a yellow, round, juicy fruit. European ‘pear’ is shaped a bit like an old fashioned light bulb, a fruit which is best eaten when it begins to get soft and very sweet. Although it is called ‘Japanese raisin tree’ in English, Kenpo nashi is nothing like raisins, which are sun-dried grapes.

The real fruit of Kenpo nashi is not edible, it is the brown, lumpy, elongated and strangely-shaped stalk or peduncle which is delicious, sweet and crunchy, loved by humans, animals and birds.
The tiny fragrant whitish flowers are also a favorite for bees.

Once tasted this otherwise rather unremarkable tree becomes unforgettable.

C.W.Nicol 9.2019

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赤鬼のつぶやき
私には、日本へ来るまで全く知らなかった樹木がいくつもありますが、ケンポナシもそのひとつでした。今では、私たちのアファンの森のかけがえのない一員となり、アファンの森財団のセンターのすぐ横で小さな木が育っています。

ケンポナシは、樹高7~8メートル程度の落葉樹。インドから日本にかけての東アジア温帯一帯が原産地ですが、世界各地の庭園に植えられてきました。その歴史は古く、発見された化石から始新世(地質時代の1つで、約5,600万年前~約3,390万年前までの期間。新生代・古第三紀の第2の時代)にまで遡ると考えられています。

その名前は、日本語でも英語でも、ちょっと紛らわしいかもしれません。日本名は「ケンポナシ」ですが、私がナシと聞いて思い浮かべるのは、日本のナシなら黄色くて丸い、瑞々しい果実ですし、洋ナシならば、昔ながらの白熱電球のような形で、柔らかくなり始めたときが食べ頃の、とても甘い果実です。また、英語では ‘Japanese raisin tree’(日本のレーズンの木)と呼ばれていますが、ケンポナシはナシとも干しブドウとも似ても似つかないものです。

実は、ケンポナシのほんとうの実は食べることができません。その代わり、秋に果実をつける柄(果柄)の部分が膨らんで甘くなるのです。見た目は茶色くて細長いコブのような奇妙な形をしていますが、その味は甘く、食感はシャリシャリと、まさにナシを思わせる美味しさ。人にも、動物にも、鳥にも愛されています。

また、6~7月にかけて咲く淡い緑色の花は小さいけれどよい香りがし、蜜を求めてハチが集まってきます。

ケンポナシは、やや地味な印象で、あまり人目を引かない木ですが、一度その実(果柄)を味わえば、決して忘れることのできない出会いとなるでしょう。 2019年9月C.W.ニコル

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ニコルさん、「アファンの森」に育成する植物をひとつずつ紹介してゆくエッセイからいただきました。

さて、「6~7月にかけて咲く淡い緑色の花は小さいけれどよい香りがし、蜜を求めてハチが集まってきます」

とニコルさん。そのハチ、ミツバチ、クマンバチ、スズメバチ。中でも圧倒的だったのは、群がるクマンバチたちの立てる羽音。ニコルさんも聴いておられたのでしょうか。アスペン泣いた赤鬼の森の付近には三本あります。

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聴きにいらっしゃいませんか、クマンバチたちの立てる羽音!

そして、九月、「ケンポナシ」の恵みをいっしょに味わいましょうね。

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ちなみに、ケンポナシは生薬としても名高い植物なんですって。

はいこの落葉高木は、主に酒毒に良いとされており、根、幹、樹皮、実、種にいたる全てが効能を持っています。これらを煎じたものやそのエキスは、漢方薬やお茶として古くから用いられてきました1。果実は利尿や解毒作用があり、二日酔い、嘔吐、口渇、大小便不利にも用いられます。また、樹皮の煎液は消化不良に服用し、痔に外用されることもあります2。さらに、ケンポナシの幹から採った樹液は「キグシジュウ」と呼ばれ、民間では美容に利用されてきたそうです3。興味深い植物ですね!」

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