宮津エコツアー · ノリウツギ、咲き始めました、よ!

ノリウツギ、咲き始めました、よ!

「ノリウツギ」ってあんたのことやろ

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はい、わたしですけど

あんた すごいんやって!
ハア?

ニュースでいってたよ!

どうって

見せたげる
「 北海道 NEWS WEB和紙の原料「ノリウツギ」 研究者が標津町の生産現場を視察
07月27日 20時18分 伝統的な和紙の原料として道東の標津町で生産が始まった植物「ノリウツギ」について、文化財の保護などに取り組む研究者らが現地を視察しました。「ノリウツギ」はアジサイの仲間で、樹皮の内側の白い部分が文化財の補修に不可欠な手すき和紙の原料として使われます。生産者の担い手不足などが課題となるなか、標津町では去年から町有林のノリウツギから採取した樹皮を奈良県の和紙職人に販売しています。27日は文化財の調査や保護などに取り組んでいる東京文化財研究所の職員や、京都大学などの研究者が町有林での作業を視察し、樹皮の厚さなどを確認したり作業工程の記録のため写真を撮ったりしていました。東京文化財研究所によりますと、ノリウツギの効率的な生産や採取に関する科学的データはほとんど無く、ことし6月に標津町と結んだ連携協定に基づき安定供給に向けた情報共有や、調査研究などに取り組んでいくということです。

東京文化財研究所文化財情報資料部の江村知子部長は「ノリウツギがなければ掛け軸の修復、保存ができなくなる危険性もあった。将来にわたって安定的に継続的に供給していただける、それを町の活性化につなげていくということはとてもいいことだと思っている」と話していました。」

樹皮の内側の白い部分が文化財の補修に不可欠な手すき和紙の原料として使われます

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わたし、使われたことないでようわからん、どういうようにつかわれるんや

調べたげる、ちょっとまって!

紙を漉くとき槽内で繊維の分散を助けるため「ねり」が用いられます。美しい紙を漉くには,原料繊維を一本一本均一にむらなく水中に分 散させておく必要があります。このためには,原料処理に十分注意 を払い,繊維束(煮えムラや解繊処理が不十分だと繊維が解けずに そのまま残ります)が残らないようにすることも大切ですが,いくら上手に処理された原料でも,水の中に入れて撹拌したしただけで は均一に繊維が水中には分散しません。繊維の短いパルプでもきれいに分散されないのですから,楮,三椏,雁皮bなどの長い繊維になれば,なおさら一様な分散が困難になります。

そのうえ植物繊維の比重は,水の約1.5倍ぐらいあるので,水の中に入れておくとすぐに沈んでしまいます。そこで紙を漉くときは「ねり」の力を借りるのです。よく「ねり」とか「のり」とか言いますので,これは紙を漉く時に繊維と繊維を接着するために使われるものと思っている人がいますが,それは間違いで,「ねり」の役目は水中で繊維の分散を助けるためで,接着の力は全くありません。
では,なぜ「ねり」を使うと繊維は水中でよく分離するかといいますと,「ねり」として一般的に使用されているトロロアオイの根には,非常に溶けやすいガラクチュロン酸という多糖類をたくさん含んでいるからです。トロロアオイの根を潰して水に浸けると,粘度のある液が,たくさん溶け出してきます。この液を袋に入れて濾過してホコリを取り,漉き槽に入れて原料と一緒に撹拌します。するとこの「ねり」はセルロースと同じ多糖類ですから繊維とたいへん仲良しで,一本一本の繊維をぬるぬるで包んでしまい,繊維は互い
に絡み合うことなく水中で分散します。そのうえ水に適当な粘り気がでますので,繊維も簡単に沈むことなく,長時間水中に浮くようになります。

しかし,この「ねり」の粘度はいつまでも続きません。とくに夏場では粘度がなくなりやすいので,漉き槽に原料を補給するたびに「ねり」も補います。「ねり」に使う植物はトロロアオイだけでなく,アオギリの根,ノリウツギの皮,ギンバイソウの根などの粘液も使用されますが,いずれも同じような多糖類です。※参考文献『和紙の手帖』(全和連発行)p34-35

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ほんと、わたしってすごいのね!

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このノリウツギが、アスペン・赤鬼の森付近から大フケにかけての湿地に咲き始めましたよ。ちなみに、ノリウツギの園芸種が出回っています。

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色目もボリュームも優れものです。あのシカが、口にした形跡がありません、これも、里山新緑化樹として評価できる気がしています。

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