宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

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世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

8月になってから雨知らず、世屋高原の標高は4~500m、眼下にする舞鶴海洋気象台記録で21日現在38℃3日 37℃2日 36℃5日 35℃2日 に比べれば相当涼しい!けれども、さすがに水不足。

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サトイモも大きな葉をもてあまし気味です。

ちなみにその気温が緯度的に相当するとされる新潟市の場合、最高気温が35℃で2日間ということです。

 

からむしが、小さな花をつけています。

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イラクサ科の多年草。苧(オ)とも呼びます。藤等とともに木綿以前の代表的な繊維原料植物です。「カラムシ」となったのはその繊維をとるのに、茎(カラ)を蒸したから。
越後縮・越後上布などの織物はこれが素材です。船綱にも利用されました。有用植物でしたので、今でも、里の周辺にたくさん自生しています。

この植物、実は、言葉にも生きています。強いものが強いものをもつと、パワー倍増、と言う意味で、鬼に金棒。ではその反対は?「金棒」の対にされたのがこの苧ガラ。ただでさえ弱いものが役に他たたないものをもったへろへろイメージの言葉、「餓鬼に苧殻・オガラ」って言うそうです。苧殻・オガラは盂蘭盆(うらぼん)の迎え火・送り火に たき、また、供え物に添える箸、胡瓜の馬と茄子の牛の脚に用いる習慣があるので、餓鬼と結びついたのです(^.^)。

◇萩の花 咲きたる野辺に ひぐらしの 鳴くなるなへに 秋の風吹く  作者不詳

※ 「~なるなへに」(~しているのと同時に)

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目で萩、耳にヒグラシ、肌に風、、、五感で季節の変化をとらえる作者の心には秋の神・豊穣神の到来が見えています(^.^)。

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萩は、万葉集で最も多く歌われる植物です。

荒れ地のパイオニア、木質化する茎、刈り取っても新しい芽を出す春、草と木の両方の性質を持っている不思議さ、秋の実りに先立って咲くたくさんの小花、そんなことが理由なのでしょうか。

◇白露を 取らば消(け)ぬべし いざ子ども 露に競(きほ)ひて 萩の遊びせむ 作者不詳

※ 子ども(愛しい人) 遊ぶ(風流を楽しむこと)

 

「このおいばね(※ママ)の木の実を、鎮守さまの社の前で焚かれる柴燈の火の中に投げ入れて遊んだものでした。火の勢いが良いとクルクルと羽根が回って夜空高く舞い上がり、何だか願い事が叶うような気がしたものでした。」と臨川山のtokkunタヌキさん。

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おいばねの木の実を火の中に投げ入れる!へー!そんなことが、、!の百連発の感動貴重情報でしたので、、、。

今年はぜひぜひやらせていただきます(^.^)
ちなみにこちらでご覧になれます。
※tokutoku1782.blog.ocn.ne.jp/tokkun/2007/09/post_93c6.html –
また、「おいばね」は、ツクバネ(衝羽根)が標準和名のようです。 ビャクダン科。この種を播いても、発芽はするそうですが、 半寄生植物なので、スギ・ヒノキ・モミ・ツガ等の親木と一緒にしてやる必要があるとのことです。

「ヤブミョウガ」。

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ミョウガはミョウガでも、これはツユクサ科、一方「ミョウガ」はショウガ科。

共通点は、葉っぱの様子だけ。

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(↑ 下世屋にて)

でも、その葉も「ヤブミョウガ」には表面のざらつきがあるので区別がつき、また、その葉も若いうちは可食、だそうです。

おかしい!

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真葛ヶ原に立つのに、クズが巻き上がっていない!?

離れていないのに、こちらの木には、、、。

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ふと思いました。日本列島の約6千種類の高等植物のうち、約5%つまり、300種がツル植物。 と言うことですが、蔓植物にとって、 依り代にしやすい木としにくい木はあるのだろうか、、、と。 蔓植物に巻き付かれることは木々にとっては、死活問題。寄るな触るな巻き付くな と防衛手段をとっているのかと言うことです

結論的に言えば、とっているのだそうです。 一つは樹皮。例えば、サルスベリ。あのように樹皮をはがれやすく、つるつるさせているのは、猿対策でなく、蔓植物対策と言うことです。サルスベリに猿があえて登りたくなるような実が成るのは聞いたことがありません。だから、正確には「ツル滑り」。納得です。物理的に張り付きにくいのは確かです。

では、この二つの木、巻き付いているのはケヤキ、巻き付いていないのは、ミズキですが、ミズキの樹皮は、はがれやすくもなく、つるつるかと言うとそうでもない。ということだから、物理的に寄りにくいことはなさそうです。それでも、ほふく茎1mから20mのツルが伸びるというクズをして、「やばいよ、これはやめよう」と避けさせる、ミズキには目に見えない何かがあると考えなければなりません。としたら、それはなんでしょう、、、。

、、、、とお客さんにたずねられたら、、、(^.^)

また、葛にも天敵がいます。コフキゾウムシの成虫、スズメガ類の幼虫等が食草とするとのこと。彼らがいるから、この程度でとどまっているのかも。

夏休みの最終土曜日と決めて27年、この長さは全国一 とか。そんなこどもの音楽祭が宮津にあるんだそうですね、その名も「はまなす音楽祭」!その時に(今年は8/31)咲いてなきゃあと思ったのでしょうか、8月20日江尻海岸にハマナス(^.^)

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ちなみに、天橋立のハマナス初開花は4/26とのこと。

また「はまなす音楽祭は」大森楽器さん主催。

暑さ連日!

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けれども世屋の里の農作業暦は、秋!

ツクツクボウシが「♪ソバまけそばまけ」と鳴いています。

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ヒグラシは「♪白菜植えろ白菜植えろ」。

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背中防暑には、これが一番。

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森本の夏の畑で、お婆ちゃんたちは、どこまでもタフです。

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現代人の置き去りにした、食べるものを作ることに「手をかける」基本がここにも、、、。

「クズ」、蔓や葉っぱはなんやかやという人いますよ、

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けれども、「花」はあっぱれ秋の七草。

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日を透かした赤紫は見事です。、

◇萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花  山上憶良

◇ 別れこし 妹がこころや たぐへけむ はひまつはるる 野路の葛花  橘千蔭

◇ 秋の野の 尾花くず花 咲きしより 色のちくさに 月ぞうつろふ  頓阿

食べてみました!

花を1つずつ取り外し水洗いのうえ、上から熱湯。甘酢でどうぞ!もしくは、花穂ごとテンプラ。

大量に採集可能です、何とかならんですかねえ(^.^)

 

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