宮津エコツアー · 7月 2012

7月 2012

前回掲載した「とってよいのは写真だけ ハマナスに実がない」の現地周辺を、天橋立ガイド部会で検証しました。

その結果、被害植生群落は塩池から南(宮津側)に向けて、長さ60m以上の幅であることがわかりました。被害実の数は2~300個ではなく

それの何倍かです。心が痛みます。

 

自然のままのところは、暑さに負けずよい色をしています。

 

 

 

 

4月24日

籠神社祭礼。世屋の里各神社の太刀降りの様式は、この振り付けを習ったものでした。

この日、山の里では山の神様のお祭り。

エゾエンゴサクの花園。これが、五月下旬のウスバシロチョウ群飛の秘密。

アマナ。里の春の妖精。

なわしろ ジャガイモ畑準備 ゼンマイ干し

雪解けが遅かった分、慌ただしく始まる里の暮らしを桜が見守ります。

情報提供です。

世屋の里川を考える会さん主催で3泊4日のエコツアーの募集がスタートしました。地域の達人や専門家集団が企画した“本物こだわり”ツアーです。宮津市エコツーリズム推進協議会もガイド案内で協力します。

■「エアコンのない 世屋高原で過ごす 里川・里山なるほどエコツアー」

~さわやかな自然の風の中で里川・里山の知恵を学び、楽しもう~

日程 8月12日(日)~15日(水) 3泊4日

料金 大人28,000円、こども21,000円

宿泊 いーポート世屋(しおぎり荘)

申込・問合せ しおぎり荘 ℡0772-27-1471 Email: info@eportseya.jp

申込締切 2012年8月5日

定員 30名(7グループまで)

詳しくはこちらをご覧ください。

http://www.eportseya.jp/satoyama/satogawa.pdf

4月23日 晴れ

龍渓の岩をハム水は岳山、高山、鼓ケ岳からはっしている。せりだす枝は、あわぶき。

道端の樫の木の根元に、シュンランがある。かれこれ20年のつきあい。

アケビも早春の花。

上世屋の桜は10日は遅い。

世屋焼きに山桜を差しました!

松尾へいちゃん田んぼの守り桜。

桜満開

大ブナ開葉


Mさん、梅雨明けしましたね。梅雨明け宣言したのは、誰だと思います?世屋のナデシコですよ。岡の前の稲木立の山側の道端で

「 野辺(のへ)みれば なでしこの花咲きにけり 我(あ)が待つ秋は 近づくらしも 」
巻10の1972 作者未詳

( 野原を見ると撫子の花がもう一面に咲いています。私が待ち焦がれている秋がすぐそこまで来ているようです )

「なでしこが 花見るごとに娘子(おとめ)らが 笑(え)まひの にほひ 思ほゆるかも 」
巻18の4114 大伴家持

(なでしこを見るたびに あの愛しい娘子の笑顔のあでやかさが思われてなりません)

園芸店で購入したものは、花も茎も大柄です。花を終え種になっています。万葉の歌人が見たのは、今から花期の始まる世屋ナデシコのはず。オリンピックを一緒に応援します。

 

2012/07/16
太平洋高気圧に覆われて照り輝くお日様も、日差しの強さとは裏腹に、昼の時間を少しずつ縮めています。人は花を見、花は人を見ながら、里山の一年を織り上げていきます。世屋織りの命柄文様、どこまで織り上げられたのでしょうか。世屋の里・暮らしと自然、4,5,6,7の四ヶ月を振り返ります。
まず、スタートは4月21日。

4月21日  晴れ
世屋の一年は山の神様をもてなし豊作をお願いをするところからスタート


世屋姫神社祭礼 氏子勢揃い

フクジュソウ、光を花の真ん中に集め、虫に大サービス。


エンレイソウ 延齢とはいうけれど有毒。花びらのようで花びらではない、ガク片。


ワサビ 漢字では山葵

桜 バックはメタセコイア

世屋の里の桜には、一本一本名前がついています、これは千代子桜。

菜の花


里に桜雪残る山にブナ芽生え

荒起こし

溝の整備

ジャガイモをうえんなんけど土が固いので、、、

天橋立は北方の植物「ハマナス」の群生地。いま、その黄赤色の実がさらに深みを増してきています。

ところが、その実がすべてありません。小天橋の塩池といわれる入浜式庭園の宮津湾側、先日の京都大学大学院地球環境学堂の野外実習でも、その植生について学んだ所です。

その一帯すべて、あれだけ見事に色づいていた実がまったく無くなった(7/12確認)のです。少なく見積もっても二、三百個以上。ハマナスは京都府の準絶滅危惧種。

京都府丹後土木事務所の担当者に、採取許可でも出されたのかと確認したが、その事実なし。いつ、誰が、どうして・・・・・

天橋立の自然を守るためには、どうすればよいのでしょうか。

写真は色づいた実が全く無くなったハマナスの群落。この反対側一帯もすべてなし。7月1日 京都大学の留学生が植生等について学んだ時の写真。

小天橋のハマナスの実  7月9日現在

 

 

 

 

2012/07/15

インタビュー!させてくれ?忙しいんだよ、なんて花?こっちが聞きてえよ

タチアオイ、へえそう言うのかい 「あおい」ってなにかい、とくがわさんと関係あるのかい?

あんたたち、年いくつだい、若い子には教えておいてやりなよ、かわいい花にはクモがいるって!

2012/07/15
どこへ行くの?

あの雲のなか!

上世屋ブナ林は、観察道整備は、上世屋の自治会の皆さんが村仕事として取り組んでくださっていました。 その整備にガイド部会も加わって三年目。今年も、7月1日、作業がありました。

駐車場バイオトイレから高山山頂までは約1,4Km、

あいにくの雨ではありましたが、ガイド部会員さん8名始め皆さんの奮闘により、ゆったりと歩くことのできる道が整備できました。

このコースは、田んぼから奥山のブナ林まで水で結ばれる里山の構造を辿ることができる点で他にない特徴をもったコースです。秋の紅葉が楽しみです。気が早いですか?!


ちなみに、Mさんが見上げている赤いテープは、去年の二月の積雪ライン。

そろそろお目にかかれないかと小天橋の波打ち際を歩くことしばしば。

ありました、ありました鮮やかな黄色の卵、アカニシの卵嚢、ナギナタホオズキです。形が薙刀の刃に似ており、口に入れて鳴らして遊ぶこともできることからの名前。

アカニシは内湾的な環境の砂泥底に棲み肉食性、アサリなどほかの貝を食べる。貝自体も食べられ、サザエのような食感。

写真は、砂浜に打上げられた早朝のアカニシの卵嚢、横のアサリは大きさの比較用です。

アカニシの貝殻と乾燥した卵嚢

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