2013/05/08
♪夏がすぎ 風あざみ
誰のあこがれにさまよう
青空に残された 私の心は夏模様、、♪
季節は巡って、今年もアザミの季節になりました。
白いのは花粉。針のようにつきだしているのは雌しべです。
吸蜜に訪れた蝶などの刺激で、雌しべを突き出すと同時に花粉を押し出すのです。
しかし、雌しべは成熟はしていないので、自家受粉することはありません。
2013/05/06
「愛しく思い合う仲むつまじい夫婦の語らいから生まれた言葉です(^.^)」と説明したくなる言葉があります。
「藤波」がそれ!
「ごらんなさい、ことしもまた、風が揺らしていますよ、花房を。」 「ほんと、まるで寄せては引く波のようですね」
国語辞典には「藤の花が風で波のように揺れ動くこと。《季 春》」と定義してあります。
ただし、会話はまだ続いたと思います。
「山の神様が里におりてきてくださった証拠です。」
藤は農業神の依り代とされます。藤を冠する地名、人名の多さがそれを物語ります。その花が揺れるのは、神の依られた証しに他なりません。
: 藤波の、咲き行く見れば、霍公鳥(ほととぎす)、鳴くべき時に、近づきにけり 田辺福麻呂
古代の人々は、藤の花が風で波のように揺れ動くのを豊作の約束とみたのです。
世屋の里でも、そんな藤波に見守られて苗が健やかに育っています。