宮津エコツアー · 3月 2014

3月 2014

おじさんフキノトウ

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彼は虫を呼べればいいので、背丈を伸ばす必要はありません。
おばさんフキノトウにミツバチのお兄さん 、中央の黒い物。

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受粉ができればフキノトウおばさんは風に綿毛を乗せられるようにさらに背を伸ばしていきます。

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このような急速な成長が出来るのは根茎に蓄えた養分のおかげ。雄花と雌花のフキノトウを伸ばしておいてから葉っぱが成長して、大きな葉で春の光りをいっぱいに浴びてたっぷりと養分を蓄え、来春に備えます。地下茎とタケノコとの関係と同じです。

毎年くり返されるドラマにあやかるのが人間。  例えば蕗味噌。

山本海苔店さんが催していらっしゃる俳句庵という句会の2月のお題が蕗味噌。
三作が紹介されていました。
◇蕗味噌の講釈ながき板間かな  小島 昭夫 様
◇蕗味噌や厨に母の古きメモ  久保 久子 様
◇蕗味噌や母との旅は一度きり       林 たかし 様
優秀賞にはどれを推されますか(^.^)※
また鑑賞俳句として 秋山夏樹さんの作品。「蕗味噌の余香の擢鉢浸しけり 」

その蕗味噌と炒り卵を併せて、味醂を足して炒めるとさらにご飯が進みますよとおっしゃているのが対馬シェフ。

試してご覧になりませんか!

※ 三作目

広葉樹 試験伐採後の部分的比較

松林土壌への養分供給がよくなったことによって、広葉樹への移り変わり(遷移)が進み、松以外の木を試験伐採することになったのは既報のとおり。

1 伐採前  (伐採前写真撮影日 すべて本年2月26日。黄砂とPM2.5の飛来が重なり視界悪く注意報が出ていた日)

DSCN6949 松と広葉樹

1の伐採後 (伐採後の写真撮影日 すべて3月23日)

DSCN7125広葉樹 広報誌

2 伐採前

DSCN6951 広葉樹・松

 

2の伐採後

DSCN7131②広葉樹

3 伐採前

DSCN6954 広葉樹

 

3の伐採後

DSCN7130③広葉樹

4 伐採前

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4の伐採後

DSCN7127④広葉樹

5 伐採前

DSCN6938 松とモチノキ

5の伐採後

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主幹を伐採されたタブノキの樹齢  年輪から推定約50年

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伐採樹木

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天空の◇◇◇、、、、がはやっています!
「天空」、意味は、広々とした美しい清浄な大空のことと言います。

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世屋の里は「天空の里」
海も広々空も広々それをもって【天空海闊てんくうかいかつ】といいます。

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遙かに海を望む世屋の里は「天空海闊の里」(^.^)

海辺の畑で土を起こす人

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山里の畑で土を起こす人

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どちらのお婆さんも同じことをおっしゃいました。
「わがたべるものはわがつくるもんです」

土が彼岸の日を浴びて深呼吸しながらいいました。

「よう寝た!ぼちぼちやるかぁ(^.^)」

「春耕とは 土のやる気を 起こすこと」、、世屋野蕪村

光るブナ

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踊るブナ

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春の木々が動きます。

カツラは赤い新芽を枝先に膨らませています。

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テルミさんのフキ畑、みな雄花です。

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フキノトウは先に雄花がさいて、やや遅れて雌花が顔を出します。雄花の花粉は成熟するのに時間がかかるのだそうです。同じ時期に雌花が咲いていても受粉できないことになります。それで咲く時期をずらしているんです。

その雌花が咲きました。

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フキノトウ 雌花遅れて 現れぬ 世屋野蕪村

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カエルもオスガエルが先に現れて鳴き始めメスが現れるのを待ちます、動物も植物も似たようなことをしています。

きょうはきれいにさいとりますでほれあそこらじに!

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「福寿草 ダイコで指すなり 世屋の春」  世屋野蕪村

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春の海

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正面の半島は舞鶴半島 その左後ろは、敦賀の野坂岳 その背後の雪化粧の山々は、おそらく比良連山。

春の山

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春の里

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山のメッセージを海に届ける春の川、

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まもなく海のメッセージを携えてイサザが上ってきます。

お彼岸の22日、舞鶴での日の出/日の入りは 6:00 / 18:12 。昼夜の長さがほぼ半々。明日からは一分刻みに昼が長くなっていきます。この日照時間をみて咲くのが春のヒガンバナ。
その一 マメザクラ。

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「風寒き 彼岸の空に マメザクラ」 世屋野蕪村

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その二 ネコヤナギ

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えーっと 雄株でしたっけ! ネコヤナギという命名、ネコの体のどの部分を見立てているのでしょうか?
さてこの頃から一年の米作りが始まっています。
種籾作りです。
まずは種籾の選別から。重くてしっかり実の詰まったモミがいい苗のもと、収穫を左右します。
塩水につけ沈む籾がいいもみです。
次に種モミを消毒します。最近は湯温、60度の10分間消毒が広がっているということです。
そして、その種籾が芽を出すように促してやるためにぬるま湯に漬けてやります。13度で五日間。そうすると根が出るところがふっくらと白く膨らん来るのだそうです
この籾を撒いて苗を育てます。

そして、極めつけのヒガンバナ その三

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この種を選別し発芽を促すぬるま湯漬けの作業にとりかかるころたんぼの畝に咲くので、この花「種漬け花」。

※ ぬるま湯漬け式種籾消毒と種籾漬けの実際

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3月25日、五十河でお話を伺いました。

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5日ほど立つと根の出るところが「鳩胸」のように膨らむのだそうです。

日が当たると開き陰ると閉じるそんなフクジュソウの花弁の開閉は温度によると言います。

だから、開閉状況を見れば気温が推定できるそうです。

この日の気温は、15度ぐらいだろう!咲いているが満開に開ききってはいない、とか、

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(↑ 3/19)
この日は、5度以下でしょう(^.^)と。

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(↑ 3/20)

なぜわかるか!こちらをご覧ください。!
「春咲き植物の花の開閉運動と傾熱性gakuen.gifu-net.ed.jp/~contents/club/rs-shidou/3.pdf  」中リップとフクジュソウの花弁の開閉運動と熱の関係を調べられた学生さんのレポートです。
こうまとめていらっしゃいます。
「一旦開花しはじめたものを、5~6℃に設定された冷蔵庫に約30 分程入れておくと、花は
完全に閉じてしまった。その花を、設定温度20℃、30℃で50 分間、定温器に入れておくとほ
ぼ完全に開花したが、再び5~6℃に設定された冷蔵庫に戻すと、また閉じてしまった。」
花弁の開閉が温度による性質を「傾熱性」と言うのだそうです。さらに具体的に温度設定を変えてみた記録と結論はつぎのようです。
「、5~6℃に設定された冷蔵庫内で完全に閉じていた花が、設定温度10℃、20℃、30℃のいずれでも開花したことから、フクジュソウの開花に必要な最低温度は、5℃~10℃の間に存在するものと思われる。また、各設定温度での50 分間での到達開花度は、10℃で20、20℃で100、30℃で67 と、20℃の時が最も大きかった。さらに、その最大開花度に到達する時間も20℃の場合、30 分間と一番短かった。以上の結果、フクジュソウの花には、開花にとっての最適温度が存在するのではないかと考えられる。」
グレートサンクス!
さて熱に反応して動くというのはわかりました。ということはサーモスタットのような仕組みになっているのでしょうか。

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