2012/10/28
お客さんによって説明を使い分けなければならないキノコです。
(↑ 27日 高山ブナ林 観察道 人生階段)
「おおさかのおばちゃん」や男性のお客さんを相手にするなら、「だめだよ、おとうさん、こんな所にいたら!」。ではじめられます。なにしろ、学名がPhallusなんです。
品がないことをいってはいけない向きには、「おや、こんな所まで歩いてきてるの、スッポン君!」
ちなみにこのキノコ、スッポンタケ科スッポンタケ属の食用キノコ。 スッポンの頭になる部分、傘の表面にはきつい匂いの粘液質のものが一面に現れ、ハエなどを誘引し、胞子を運ばせます。
首にあたる部分は油で揚げると魚のような味になるといいます。スッポンタケにレース状の飾りを付けたら、高級食材として有名なキヌガサタケになります。
(↑ 27日 秋を楽しむ薬草観察会 午後のオプション ブナ林ウオーク)
形といい繁殖戦略といい、匂いといい独特で、さらに食用になるというものですから、自然への興味関心を一気に高めてくれること間違いの無い貴重な山の仲間です。