2012/11/29
屈み寄るほどの照りなり 草紅葉
草もみじ 焚火けむげの吾子が手に (※ 及川貞)
(↑ オトギリソウ系のものだと思っていますが、どうなんでしょうか。 )
草木の葉が紅や黄色に色づくことを「もみつ」といい、ダ行上二段活用の動詞!モミジは「もみつ」の変化した言葉。木だけでなく草も「もみじ」ます。
背丈の低い子どもにとって天のモミジより地のモミジのほうに眼がいくのは理屈。
さて、「吾子が手に」する草もみじはなになのでしょうか?
「草もみじ へくそかつらも もみぢせり」(鬼城)。へクソカズラではないでしょう(^.^)。
※ 水原秋桜子の門人、及川貞さんは、『馬酔木』婦人句会を起こし第七回俳人協会賞を受賞した人。