2012/12/28
赤い色には蜜がある、花とチョウ、虫たちとの約束です。
(↑ モンキアゲハ 6/10)
さて、招いたチョウたちに運んでもらう花粉はどこにあるか、一つの花びらの中に雌しべと雄しべとがセットにあるというイメージをもっているなら、戸惑います。アザミはたくさんの花が集まって一つ、という集合花なので、そうはいかないのです。どうするか、アザミ自身試行錯誤したんだと思います。再現してみましょう。
議長 私たちは、ぎっしりとたくさんのタネを作らなければならない、しかし桜のような大きな木のようにはいかない、どういう花の仕組みにしたらいいか知恵を出してもらいたい!
技術者 1 雌しべを雄しべで包む、つまり筒にしてしまう!というのはどうですか
議長 うむ、確かにぎゅっと詰められるなあ、花粉はどうするのか
技術者 同居させるのです!
技術者 2 自家受粉してしまいますよ、避けることできますか、
技術者 1 それは簡単だ、成熟する時期をずらせばいい!
議長 花粉をどうやって虫たちにくっつけるのだね
技術者 1 そこが難しい
技術者 2 虫が止まったら、雄しべを縮ましたらどうですかほら、こうですよ、そうすると花粉が出る 雌しべもむき出しになる、
議長 うむうむ なるほど、雌しべに毛を生やしておくといいな、掻きただせるように!
技術者 1 名案、雌しべは、数日後に受粉可能にしておくんです
議長 イメージはできた、設計してもらおう
技術者 2 特許とれますよ(^.^)
(↑ アカタテハ 5/21)
たくさんのタネを作るためのアザミの知恵を知ってか知らずか、アザミ茶屋、大繁盛。