阿蘇の海は観光の海、
けれども、ダンプも走る産業道路、
橋は動いて人を止め、ニッケル鉱石を運ぶ艀を通します。
父親に連れられ海水浴にきたおりこの橋で、船の通過を待っていたときのこと。誰かが運河にゾウリを落としたのです。
流れていくゾウリを見ながらちょっとしたざわめきから抜け出して、海へ飛び込む一人の男。落とし主が誰だったのかは分かりません。
私のではないことは確かです。
知らない人にもかかわらず橋から海へ頭から入る美しさは今は亡き父親の思い出。
橋は今も動き、
船は今日も行き交います。
たくましく力強く走る船は美しいです。