宮津エコツアー · 井月(せいげつ)さんと雪の句

井月(せいげつ)さんと雪の句

2013/01/30

■ 菜の花に 遠く見ゆるや 山の雪

井上井月(せいげつ)。幕末から明治のころ雪国信州の伊那谷で暮らした俳人です。
菜の花や、、、!蕪村さんの作にも通じる世界です。


世屋の里でも山の雪解けと菜の花は同じ頃です。

(↑ 2011年4月21日 )
もう一つ
■ 世の塵を 降りかくしけり 今朝の雪
ゆきの語源。「ゆ」は「神聖であること」「いみ清めること」を意味する「斎(ゆ)」。「き」は、「潔白(きよき)」を意味する「き」 。あわせて「斎潔(ゆきよし)」。というのが有力筋。

(↑↓ 1/25)

この句に詠まれた「雪」は、神々しいほど美しい冬晴れでないといけません。

井月さん、無頼の酒好きで、
■「親椀に つぎ零したり 今年酒」、は秋の新酒の時
■「別れ端の きげむ直しや 玉子酒」は雪の日の作
など、酒にちなんだ句多数。

信州では一茶に比され、芭蕉にも劣らない作風として高浜虚子芥川龍之介種田山頭火つげ義春など後の文人に大きな影響を与えています。

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