2013/03/20
ヤマエンゴサク。虫たちがよだれをたらしそうな柔らかく美味しそうな花を咲かせました。
全草に有毒成分を含むことで実をまもっているケシ科の植物です。生存戦略をしたたかにもたないものが自然界に生き残っていけるわけがないのです。
ところがアゲハチョウ科のウスバシロチョウだけは、そのバリアを破って食草とします。
毒を体に蓄積したら敵の捕食から免れられるのではないかと発想したわけです。しかし、解毒できる機能をもつ個体がすぐに出来たわけではない、そうなるまでの歩みをしみじみと思います。
このウスバシロチョウなどをみる世屋の里生き物ウオーク、6月16日に、行います。詳しくは、「ここよみ」2013年3月~9月春夏号をご覧ください。
ちなみにエンゴサクは生薬「延胡索」。塊茎を乾燥したものは鎮痛などに効能があるとされます。