宮津エコツアー · 水鏡の楽しみ (春の里山ガイドウオーク 18)

水鏡の楽しみ (春の里山ガイドウオーク 18)

2013/04/26

「差し向かう 心は清き 水鏡」 土方豊玉。

豊玉は俳号、本名は歳三。幕藩体制の末端の若者たちが闘いあったのが幕末の動乱、その片方の雄土方歳三さんは俳句を趣味とされたと言うことです。わたしの心は水鏡のように微動だにしておりませんよ、と解釈したらいいのでしょうか!

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ところが、彼の句の実力、あまり上手くはないと評するのが、司馬遼太郎さん。たしかに、俳句と言うには生すぎますよ。第一に季語がありません。というのは、水鏡という言葉は一般的には、季語として位置づけられていません。風さえなければ、いつでもどこでも起こる現象ですから。それを田植え前から田植え直後にかけてのみ見られる現象として、季語と理解していたのなら、歳三さんも、根はお百姓なのでしょう。

けれども、そのたんぼの水に映る景色への感動、共有できます。文句なく美しいです。

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ところで、このように、たんぼの水に光景が映るということは、そこからの光りだけが届くと言うことです。

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そのためには、一定の角度、一定の距離が必要なのです。

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一番美しく見えるポイントを求めて、その角度、距離を測りながら動くのも、楽しいことです。

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