4月が終わり、5月。土手の緑が色濃くなってきました。 草ののびる勢いが加速しています。
てるみさんが鎌を研いでらっしゃいました。
「昔からわたしはこれです!」
しゃっしゃっしゃっしゃっ。 水をかけては光り具合を確かめ、 しゃっしゃっしゃっしゃっ。
裏返してまた、しゃっしゃっしゃっしゃっ。
「三本はいりますなあ、ちょっと刈るのにも、」といいながら しゃっしゃっしゃっしゃっ。
「草刈り機は、怖いでつかわんのです」と、 しゃっしゃっしゃっしゃっ。
薄くなった砥石がつきあいの深さを語っています。
研いだ鎌を持ってたんぼへ。
田植えまでには、畦をきれいにしておかなければなりません。
目に青葉 山ホトトギス しゃっしゃっしゃっしゃっ。
鎌を研ぐ音が聞こえれば里は初夏!
持って行かれるそうです。