「 ベニシジミ君、ちょっと頼み事があるんだけど、、、客呼びしてくれんかなあ」
なんと言えばいいの?
「♪これは特別なノギクです、よってらっしゃい 見てらっしゃい そんじょそこらのノギクとちょっともそっともひと味もふた味もちがう、なんと言っても「ノギクの坂」に咲いているのですから♪」
のぎくのさかってのが特別なの?
「そうそう、そこそこ」
どうして特別なの?
「おまえ、のぎくのさか、しらんのかい!」
野菊の墓なら読んだよ
「そうそう、それそれ!」
野菊の坂のノギク!どこにでもありそうだけどなあ
「いいのいいの」
なでしこもいっぱい咲いてるよ
「それもそれでいいのいいの」
ちょっとまってね、咽うるおしてから、歌ってあげる!
「歌?」
野菊、知らないの、、、
♪1 遠い山から吹いて来る 小寒い風にゆれながら けだかく清くにおう花 きれいな野菊 うすむらさきよ
2 秋の日ざしをあびてとぶ とんぼをかろく休ませて しずかに咲いた野辺の花 やさしい野菊 うすむらさきよ
3 霜が降りてもまけないで 野原や山にむれて咲き 秋のなごりをおしむ花 あかるい野菊 うすむらさきよ
( 野菊 作詞:石森延男、作曲:下総皖一 文部省唱歌)
、、、
、「そうそう、すばらしい ベニシジミが歌う野菊の歌 聴きにいらっしゃいませんか!にしよう」