センニンソウは、名前で二度楽しめます。
始めは花で。 純白の花を衣装に見立てたと今でも思っています、
次は種で。
風で飛ぶ実に生えた綿毛を仙人のヒゲに見立てたのだそうです、と。
一方、そんな外観とは違い、このセンニンソウ、キンポウゲ科植物でその毒性は要注意。草汁を肌につけると、水膨れが出来ます。ただし、毒と薬は紙一重。その灸のような作用を取り入れた民間療法なども伝わっているとのこと。
ボタンヅルとは同じ仲間で、花序の出方や萼片が花弁になっている所などよく似ています。しかし、センニンソウは少し遅れて開花します。
また、丸みのある羽状複葉がセンニンソウ、鋸歯のある三出複葉がボタンヅルなどは決定的な違いです。