イノシシが掘り返した畑。
去年の9月9日、ここは芽が美しく生えそろったソバ畑でした。
作らない理由をたずねると、、、
「去年までこうてくれとったところがことしはいらんいうし、うちも冷蔵がのこっているし、いっぽんいっぽん刈るような世話もかけれんで、、、」ということ、かける言葉もないようなことです。 それにしても、去年までの購入先が「ことしはいらん」とおっしゃるのは異常、先方さんにとっても苦渋の選択なのかもしれません。
たしかに、年に二回も収穫出来ますよとソバは転作奨励品目にされたのですが、だぶつくのは当たり前、それが価格に現れているのだそうです。それは 「この価格なら、中国へ輸出できる」と言うほどの暴落だと、信州そば漫録で金子万平さん。具体的にいうと、 「塩尻では、23年産の1袋(22.5キロ入り)が6500円だったそうです。それが今年は1月に、1袋1000円~1500円に下落した」。栽培面積が増えたことに加え、さらに豊作が相まったことが理由とのことです。 農地の荒廃はこうした玉突き玉突きですすんでいくのです。
いささか八つ当たり気味ないいかた許してくださいね。
「Mさん、ソバつくらんかえ!イノシシも手伝ういうて掘り返してくれとるで!!」
ソバはヘルシーな食品です、動脈硬化、糖尿病、脳貧血、胃潰瘍などに効能があるそうです。それにとっても土産(おい)しいです。お店での値段もあわせて下がればもっともっと消費が進むと思うんですけど、、、、(^.^)