刈り取られたテルミさんの蕎麦畑に残った茎の赤さ!
「ソバの茎はなぜ赤い?」
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ここからはお婆ちゃんの出番です、お婆ちゃんの話袋には二つの蕎麦話しが入っていました。
お婆ちゃんは尋ねました。 怖い話がええか、それとも為になる話しがええか。
子どもはリクエストします、 怖い話がええ
その時お婆ちゃんはこの話をしてくれました。
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子供たちを家に残して山へ仕事に入った母親を山姥が襲って食べてしまい、子供たちを狙って母親に化けて家に入り、一人目を食べてしまった。残った二人の子は逃げて木に登ったが山姥も追いかけてきた。最後には天から降りてきた鎖につかまって逃げることができたが、山姥は落ちてしまった。落ちたところがそばの畑で、山姥の血に染まって茎が赤くなった。 いちがぶらり
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ためになる話しも聞かせて と時にはせがまれました。
そんなときはこの話しをしてくれました。
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昔、麦とそばの姉妹がいた。冬の寒い日、ある老婆が「川を背負って渡してくれ」と頼んだところ、麦は断りそばは一人で引き受けて老婆を背負い川を渡った。そばの足は冷たい水で真っ赤になり、そのため茎が赤くなった。これを見た神様はそばを夏の太陽ですくすく育つようにしてくれたが麦は寒い冬に育ち、春になって踏まれるものにしてしまった。 いちがぶらり
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子どもたちはまた頼みました。ユキチャンの話しして!
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働き者のユキという娘が、新しい作物に挑戦して、手を血豆にするほど難儀をしてイモの種をまき、翌年麦の種をまいたがどれもうまく育たなかった。その翌年ソバを植えるとその苦労が実って実をつけた。ユキの血豆の色がソバの茎を赤くした。 いちがぶらり
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「昔話は同じ話だけど、何遍聞いても飽きると言うことはありませんでしなぁ」とテルミさん。
蕎麦の赤い茎噺をさがしていたら、素敵なブログに出会いました。長野県「黒姫山麓蕎麦農場」さんのブログ。蕎麦栽培にかける思いのこもった学ぶところの多い充実したシリーズです。ぜひ、ご覧になってください。kashiwabara.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-7a2e.html。三つの噺はその2010年9月20日 (月) の記事から拝借しました。グレートサンクス!
さて、11月9日日・ウオーク&イートでお世話になる丸丹さん、新そばでおもてなしをと張り切ってもらっています(^.^)