「夕されば 物思ひ益る 見し人の 言問(ことと)ふすがた 面影にして」と笠女郎さん。
(上 11/19江尻から)
「夕されば 物思ひ益る」は 夕暮れになると物思いが募ることよといつた意味です。
万葉から現代へ、時は移っても,日暮れの空を見る心はおなじですね。
(上 11/19 府中付近)
ちなみに、彼女の心の見し人とはナデシコの歌人「大伴家持」さん。
「なでしこは 咲きて散りぬと人は言へど 我が標めし野の花にあらめやも」
なでしこは散った、心変わりしたと人は噂しているけれどそんなことはないですよね、の意味。
世屋ナデシコは冬の足音を聞く今も咲いています(^.^)