雪の日の下校風景、
丹後は傘の国です!
世屋も雪。
世屋の雪には傘がいりません。濡れないから。
このうちには春を待つ命の灯が三つ。
さて新潟出身の坂口安吾さんの一文。
「雪国の暗い郷愁の裏側にはいつも明るい太陽がある。雪国に忘れられた太陽は、その忘れられた故によつて、実は雪国のものなのだ。雪国に土着する素朴な農夫達の話をきくと、彼等の最も待ち遠いのは春の訪れで、長い冬が終り、始めて青空が光りはじめた爽やかな日の歓喜は忘れることのできないといふ。まだ根の堅い白皚々はくがいがいの雪原へとびだし、青空に向つて叫びたいやうな激しい思ひに駆られながら、とびまはらずにゐられないと言ふのである。太陽の歓喜を最も激しく知るものは、実は雪国の人々であるかも知れない」
昭和12年に 「女性の光」に掲載された文です。
金さん!あんたの刻まれた年だなぁ。