「明日よりは 若菜採まむと 標めし野に 昨日も今日も 雪は降りつつ」万葉集 山部赤人
※標めし野 皇室や貴人の所有地で,一般の者の立ち入りを禁止した野
この若菜は春の山菜全般を指していて、フキノトウも含んでいます。
このフキのトウ、 古書には、「蕗の薹、心肺をうるほし、五臓を益し、煩を除き,痰を消し、咳を治す」とあると宮城環境保全研究所・大柳雄彦さん。
こんな俳句も紹介されています。
「蕗味噌は地酒五体を駆け巡る」 中山 君江
こんな句をよめば、もう明日はさっそく蕗味噌じゃないですか、味噌はもちろん世屋味噌で。
さらに大柳さん 「北国の蕗の薹は、雪の下で育つので柔らかく、苦味も薄まり季節の食品として人気がある」。京都の秋田県・世屋の里のフキノトウも同じです。世屋の加工グループのみなさんがまもなく仕込まれる予定ということ。できたらご紹介します(^.^)
ちなみに、フキノトウのおいしいのは花を開く前のもの。こういうやつですよ!
ところで、子規さんが
「蕗の薹 福壽草にも 似たりけり」と。
ちょっとちょっとどこがにてますか!写生をうたうわりにええかげんじゃなかと?
フクジュソウキンポウゲ科。毒草と認識しておく必要がある植物です。間違っても食べちゃいけません。
なお フキノトウのことならこのブログ。
「八幡町界隈 花の歳時記65フキノトウ(蕗の薹)(株) 宮城環境保全研究所・大柳雄彦さん
※ www.miyakanken.co.jp/modules/sheet1/index.php?id=37