正岡子規様
先日 貴殿の句「蕗の薹 福壽草にも 似たりけり」につきまして
「写生をおらびよっとがそのわりにええかげんじゃなかと!」ともうしあげましたことについて一筆啓上もう上げます。
(↑ 雌花)
似ていないどころか逆に酷似している、その通りでありました(^.^)。
高気圧が移動して今日は一転雨。
フクジュソウは傘をすぼめるように花を丸く閉じていました。
その側には皮に花を包んだフキノトウ! その2つの様子は「そっくり」! 蕗の薹と 福壽草とが互いににているとおっしゃっているとおりでした。
俳句とはその場にいればわかる、みんなわかっていると言うことが前提の芸術なんですね。巻き戻して言えば「土から出たばかりで皮かぶりのフキノトウと同じくでたばかり、あるいは雨の日に花を閉じたフクジュソウとはあい似たりけり」だったのですね。
浅はかなことをもうしあげたいへん恥じ入っております。お詫びと訂正を心よりもうしあげますとともに、貴殿のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
また、読者の皆様、あらためてご注意ください、よく見れば違いますのでくれぐれも間違えてフクジュソウ味噌などをお作りになりませんように。