「種較べ・二題」 2012.4.9
ガイド 生育する環境が生態に影響を与えます。
客 ええそうですね
ガイド 植物でも、森と里では、ずいぶん違いがあります。
客 まああ
ガイド 生育する環境の違う植物について、それらがつける「種」について、比較した人があります。
客 ああそうなの
ガイド どんな特徴があると結論づけられたと思います?!
客 はあ、(聞くなよ、教えるのがガイドやろ)
・・・・・・不審な顔をされても、例によって、ガイドは、ここで、答をまだ言いません。
ガイド 重い、軽い。多い、少ないということばを使って考えてみてください、
・・・・・お客さんを見回して、よく知っていそうな人に目線を合わしながら、
ガイド 「どう説明出来るでしょうかねえ!」
・・・・「むむ!それはやねえ」とお客さんに首をかしげ始めさせると、組み手はガイド有利の形。正解をおっしゃらられれば、ブラボー、素晴らしい!どうなんでしょう、ギブアップの体なら、もったいぶって、それでは、、、!
種の周りに実が付いたままの種がたくさん落ちています。そよごの赤い種です。
種、 鳥に食べられることを期待した種、食べられずに落ちた実です。
差し込む日を受けて、輝きます。お客さんが、見つけました。
「たくさんキラキラしてきれいですね、なんの実ですか」 とお客さん。
「そよごってんです」、と答えます。
センスのいいお客さんは、そこでとまらずに、こんな風にイメージを広げられるかもしれません。
『いっぱい芽を出しますね』
さて、ここでどう答えていくか、、、そよごは鳥に食べられることを期待してたくさんの実をつけます。二色効果が計算された常緑の葉の中につく実の赤さ。鳥も見のがしません。落ちているのは、鳥に食べられなかった種たちです。種の周りに実が付いたままの種です。
鳥に食べられた種は、核だけになってうんちとともに排出されます。その時間わずか十分から小一時間。便秘していればですけれど、それだと飛翔に支障が出ます。
鳥に食べられ核だけになった種と果実に包まれたままの種、両者に何か違いがあるのか、という問題です。
さて、まもなくシーズン!ですよ、mさん!どのように説明なさいますか。