宮津エコツアー · 食と火と~ 「人間とは何かを知りつくしている者もいない」谷川俊太郎~

食と火と~ 「人間とは何かを知りつくしている者もいない」谷川俊太郎~

羽釜炊きのご飯

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このご飯が食べられるのも、
由良ミカン入りの大福

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これが食べられるのも
火、火のおかげ!

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今回は、その火を木と木の摩擦によって起こそうという趣向。木の湿り気を蒸発させ、熱を木の中にためていくと160度くらいから煙が出だし、発火するのはおよそ230℃といいます。とはいうもののそれが容易ではない!

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今回は、230℃に達することはできず(´・ω・`)マッチのお助けを借りました。現代式マッチの発明は1855年、それがたいへんな発明であることをあらためて認識。
そうした火の神様に感謝するセレモニーを経て食いくワークショップに。

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雪の下で世屋の冬を過ごした野菜たち!

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これらが世屋味噌とコラボして豚汁に。

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世屋の大地で3年育てられたイモがコンニャクに。丹後のお米とアズキと粟と由良のちいさいのて゛商品に出来ないミカンが大福に。

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人の知恵と技と自然の葛藤と闘いの末に生まれた美しいハーモニーを聞くことが出来た充実のひととき。

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さて、このイベントをしかけたのは、グリーンバレーズ。子どもたちを自然を楽しみながら自然と人間の関わりの世界へ誘うことも目標にしました。だれがつくったのどこでつくったのどうやってつくったのなぜこれを食べるの、、、食の丸ごとの体感を通して感謝と畏敬と科学の種を播くこと。

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けれどもそれは表の目標。裏目標は「飽食」は幻の特権!幸せを等しく享受出来る地球、そのためにしなければならないことはなにか、、、大人たちが「人間とは何か」をもっともっと深く深く問うこと。

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( ↑ キャベツを植えるkさん)
このイベントを「やるべき」だと促してくれたのが、じつは谷川俊太郎さん。

「成人の日に」という詩で、俊太郎さんは、こう語ります。
・・・・・・・・・・
人間とは常に人間になりつつある存在だ
かつて教えられたその言葉がしこりのように胸の奥に残っている
成人とは人に成ること
もしそうなら
私たちはみな日々成人の日を生きている
完全な人間はどこにもいない
人間とは何かを知りつくしている者もいない
だからみな問いかけるのだ
人間とはいったい何かを
そしてみな答えているのだ
その問いに
毎日のささやかな行動で
人は人を傷つける
人は人を慰める
人は人を怖れ人は人を求める
子どもとおとなの区別がどこにあるのか
子どもは生まれ出たそのときから小さなおとな
おとなは一生大きな子ども
どんな美しい記念の晴れ着も
どんな華やかなお祝いの花束も
それだけではきみをおとなにはしてくれない
他人のうちに自分と同じ美しさをみとめ
自分のうちに他人と同じ醜さをみとめ
でき上がったどんな権威にもしばられず
流れ動く多数の意見にまどわされず
とらわれぬ子どもの魂で
いまあるものを組み直しつくりかえる
それこそがおとなの始まり
永遠に終わらないおとなへの出発点
人間が人間になりつづけるための
苦しみと喜びの方法論だ

・・・・・・・・・・・・・・

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食いく、、、は大人や子ども共通の「人間とは何か」を考える窓、原点だよと。
「他人のうちに自分と同じ美しさをみとめ
自分のうちに他人と同じ醜さをみとめ
でき上がったどんな権威にもしばられず
流れ動く多数の意見にまどわされず
とらわれぬ子どもの魂で
いまあるものを組み直しつくりかえる
それこそがおとなの始まり」

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(↑ 高山 山頂で 長岡緑の少年団のこどもたち)

谷川さんは、次回の実施を「求め」ています。

※この取り組みは京都府食いくの種交付金しえん事業の助成を受けて実施することができました。ちなみに、この事業は、平成26年9月12日(金)から、京都府内において、食育を実践する農業者や食文化の伝承者、学校・保護者等の食育実践者が連携して取り組む食育事業を対象として育成を図るという目的で募集されたもの。こ゛支援くださいました皆様にこころよりお礼申し上げます。

 

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