しばらくご辛抱下さいませ、というように低く垂れ込めた雨雲がここ数日居座っています。うっとうしいと思いながら、ことわりをいわれたんじゃあむげなこともいいにくく、まあゆっくりしていってください、わたしはいっこうにかまいませんから!などとつい気持ちにもないことをいってしまいます。さて、こういう気象状態は毎年の定番なので、「菜種梅雨」だとか、「さいかう・さいかあめ催花雨」と名付け、まろやかに暮らしに取り込んで、おまけに歌にまで詠むのですから、つくづく日本っていいなぁと思います(^.^)
◆飛石の一日黒し菜種梅雨 後藤志づ (句誌あを)
◆菜種梅雨去年をくりし農日誌 小川花久 (句誌いろり)
花催しの雨というとおり、
畑では桃、
林ではツツジやヒメヤシャブシ、
里も山も賑わしくなってきました。
◆孤桜の蕾膨らむ催花雨 福山年昭