青海原 かかる景色のあればこそ ありけるものか天橋立 加茂季鷹
さて、神の世に神の通いし神々が、橋か゛落ちたときに見たであろう景色がこれ。
あれれれれぇ
天の橋立か゛ひっくり返ってみえたのですが、それがすてきだったということが、今の「股のぞき」の始まりだったとか。さすがに神様はただでは落ちない!
それはともかく、「正立視と股のぞきで観察したとき、対象までの距離、対象間の奥行き、対象の大きさの印象に大きな違いが認められます。風景は全体的に遠く見え、奥行き感は喪失するか希薄になり、対象が小さく見えます」と東山篤規先生(立命館大学文学部)。山が上で海が下、なにそれ?脳はもともとそういう見え方を想定していない。その混乱が股のぞきの不思議な魅力の正体と言うことだそうです。
もっとも、それを魅力といえるのは平和なとき、今どこにいるのかが正確に把握できないと即事故につながるのが航空機、特に戦闘機の操縦の場合。視覚に頼らずに別の感覚に切り替える特別な教え方※がされたそうです。
※ 「天の橋立股のぞきはなぜ美しいのか―感覚統合の視点から考える―東山篤規(立命館大学文学部)」を検索ください。