宮津エコツアー · 命の充電お立ち寄りスポット ~世屋の大ブナ~

命の充電お立ち寄りスポット ~世屋の大ブナ~

2012/05/09

平均気温が10度がブナの開葉の目安です。今年のブナの峰走りは4月22日。残雪の残る尾根に緑の碁石をおいたように山の春を告げていました。続いて、24日には世屋の大ブナも開葉。大地と空を結ぶ命の循環の始まりです。春の空に明るい緑がまばゆいほどでした。


このブナは、生育途中に切られることなくまっすぐ伸びたブナらしい美しい樹形を保っています。
Sさんは、ここへ寄るたびにいつもこのブナを抱えます。始めは。胸高周囲をはかっておられるのだと思っていました。樹齢の目安がつけられるからです。その方法によるとこのブナは推定200年。しかし、一回やればわかるはず。それなのに、いつもべちゃー。その繰り返し。


私もやってみました。ヒンヤリしたそれでいてまろやかなはだざわり。落ち着いた感じがしました。元気がたまっていく感じもしました。
ふと思いました。「これなんだあー!充電」。Sさんは体全体でブナのエネルギーを吸い取る充電をしておられたのです。この木は命の充電お立ち寄りスポットだったのです>

同じことをする人がもう一人。ブナの山の旅を続ける坪田和人さん。その著にこう綴っています。「大木があった。幹回りを測ってみると約3.5mだ。樹肌には黒々としたコケが様々な模様を描いている。こんな大木に出会うとつい抱きつきたくなる。大木に触れていると、神聖な命が私の中にかに入ってくるようで、厳粛な気持ちになってくる。」。
あなたも、世屋の大ブナを抱いてみませんか。この木は、上世屋の里を巻いて、成相林道と木子道の別れの手前50m、谷側にあります。

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