宮津エコツアー · サルパ大発生の見方

サルパ大発生の見方

カニ

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カニ

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このカニ漁のシーズンカニの海に異変とニュース。

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ある動物プランクトンが大量発生その名もサルパ。サッカーのチームの名前かとおもいました。

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カニの生育を脅かしたり傷つけたりする物ではないけれども、本来ならカニでいっぱいになる網がサルパでいっぱいになって、カニ漁の能率ががた落ち。そのため、品不足を来し価格も高めになっていると言うのです。

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「この時期の日本海で大量に確認されるのは珍しく、例年より水温が高く餌の植物性プランクトンが増えたため、大量発生したと考えられる」と専門家(NHKニュースウエーブ12/18)。

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この事態に人々は驚いているのですが、サルパは、有性生殖と無性生殖の両方が出来る能力を持っているので、特段驚くことでもないということでもないということです。また、京都府HPでも、
「サルパは時々大量発生して漁網を目詰まりさせるので、漁師さんにとってはやっかい者ですが、私たちの食卓に上がるサバやカワハギのほか、マンボウ、ウミガメなどにとっては大切な餌の一つであり、海の生態系を支える多種多様な生き物たちの中で、その一翼を担っています。(京都府立海洋センター主任 熊木 豊 )」と。
それよりも、温暖化との関係の方が心配されますが、それについても、温暖化防止に一役かうことが期待される生物だ、という紹介もあります。
『近年、世界中の海で、藻類ブルームと呼ばれる植物プランクトンの大発生が問題になっているが、サルパにとって藻はごちそうだ。サルパは藻をさかんに食べて赤ちゃんサルパの連鎖を産み出す。マディン氏によると、サルパの糞は密度が高くペレット状で、1日1000mのペースで海中を沈むという。 この糞が気候変動対策の切り札になる。サルパが食べる藻は、大気中の二酸化炭素を取り込んで育つ。そして、サルパはその炭素を含む藻を食べる。したがって、排泄する糞に含まれる炭素は、大気中に戻ることなく海底に沈んでしまうので、事実上、地球の炭素循環から除去される。 ボローニャ氏のたとえを借りれば、サルパは炭素を大きな容器に詰め込んで、海の底に素早く沈めているわけだ。「大気中の二酸化炭素の量を調節する方法の1つと言えます」』
※謎のゼリー玉が大量漂着 – ナショナルジオグラフィック
natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/072400196/

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冷静に見ることができるように、ニュースはこういうことも伝えてほしいとおもいました。

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