どこかで春が生まれてる、、、♪
(上 2/3 五十河)
今日は節分。世間では鬼鬼鬼鬼、、けれどもどこに鬼がいるのかとおもうような穏やかさ。
さて、その「鬼」の居場所について、梅原猛先生は、
「福は内、鬼も内」とおっしゃっていると、鷲田清一さん。
「創造者というものは一種の鬼を自分の中にもっていなかったならばすぐれた仕事はできない」という梅原先生の言葉を「訳もわからないまま内から激しく突き上げてくるものに身を開いておかないと、人は何かを創ることができない。」と解説くださっています。※(朝日・折々の言葉2/3)、、、なるほど、、、
そういう意味では、節分、この日は我が胸の内に「鬼」は息災でいるかを確かめる日なのかもしれません。
ところで、雪の尾根はブナの森、その向こうに雪の里!
(↑ 2/2 世屋)
それでどうなの?というところもあるんですが、環境省から新たに「重要里地里山」に選定されたというお知らせ。※ちょっと長い引用ですが、
「日本の原風景の一つといわれる里地里山。 里地里山は、長い時間をかけて人々が自然と寄り添いながらつくりあげてきた自然環境です。我が国では、そうした環境がより身近な存在であったことから、特有の文化や豊かな感性も育まれてきました。 田んぼや小川、原っぱ、うら山など、人々がくらし、集い、草花や鳥、昆虫などさまざまな生きものたちが、あたりまえにそばにいる空間。日本には、まだまだそんな里地里山がたくさん残されています。
環境省では、さまざまな命を育む豊かな里地里山を、次世代に残していくべき自然環境の一つであると位置づけ、「生物多様性保全上重要な里地里山(略称「重要里地里山」)」(500箇所)を選定し、平成27年12月18日に公表しましたのでお知らせします。」
「30選」「100選」というそんなどころじゃない、その数全国に「500」。
生物多様性国際条約で、里山イニシアチブを標榜する環境省、一挙にやりましたね、
ちなみに、『「重要里地里山」って、どんな里地里山?(各基準における評価のポイント)
基準1:多様で優れた二次的自然環境を有する〔評価のポイント〕 •従来のくらし・生業、新たな活動等、人の適切な関与がなければ劣化、消失のおそれがある身近な自然(手入れの行き届いた社叢林などの残存林、ため池・自然水路、二次草原(半自然草原)、氾濫原・谷津田等の低地・湿地など)がある。
•農地、ため池、二次林、草原などの環境がモザイク状に存在し、動的な土地利用が行われている。
基準2:里地里山に特有で多様な野生動植物が生息・生育する 〔評価のポイント〕 •対象地において、里地里山に特徴的な種(里地里山的環境を好む種、里地里山的環境に依存性の高い種、複数の異なる環境を必要とする種など)、あるいは希少種についての生息・生育情報がある。(種名、種数など)
•希少種、象徴種などの保全の取組によって、当該里地里山全体の保全、その他さまざまな種の保全につながっている。
基準3:生態系ネットワークの形成に寄与する 〔評価のポイント〕 •豊かな里地里山生態系のシンボルであるオオタカ・サシバが確認されている。(これらの里地里山を残していくことが、全国的な生態系ネットワークの形成において重要とされている。)
•渡り鳥の生息地・中継地点として、国際的に重要な地域である。
•生きものの視点から見たつながり、生態系の視点(森・里・川・海等)から見たつながりを確保している。』
この基準にてらした結果の選考ということですが、さて、「上世屋」の紹介。
『市の西部に位置し、集落や棚田、その周辺にある広葉樹林を主体とする薪炭林との組み合わせが織り成す里山景観が残る小さな集落である。
里山ブナ林や湿地、棚田や畦畔など、人の生活や生業と結びついてきた良好な里山生態系が維持されており、里地里山に特徴的な種であるジョウビタキやハッチョウトンボの生息が確認されている。保全活用状況(取組状況)
•棚田では20年以上前から農薬を使わない米作りが行われている。
•自然とともにある暮らし方を引き継いでいくため、NPO法人里山ネットワーク世屋が活動を展開しており、都会の人や若い人たちが自然体験活動に取り組みながら、里山の自然の保全と継承が進められている。
活動主体
宮津市エコツーリズム推進協議会、宮津美しさ探検隊、NPO法人里山ネットワーク世屋、合力の会、笹葺きパートナーズ等その他参考情報
•過疎、減反、高齢化によって耕作放棄が進む棚田や里山の文化、景観の維持のためNPO法人が設立され、日本でも珍しい笹葺屋根の民家の修復、藤ヅルから作る藤織、祇園祭りで使う藁草履作り、が守られている。
•丹後天橋立大江山国定公園、府自然環境保全地域、にほんの里100選』
とまあこういうことです。ありがたいことです。
が、せっかくですので、二言三言、言わせていたたきますと、
① 宮津市の西部に位置し、、、これがわからない、、、どうみても「北部に位置し」です。
②ジョウビタキ、って冬鳥、と聞いています。年中棲息している訳ではありません。
実例を挙げるなら水田由来の稀少植物の方がいいのではないですか。
③祇園祭りで使う藁草履作りってなんのことですか、チマキ用の笹採集が行われるようになった、ではありませんか、、、
ま、そういうこともおいておいて、、京都府では、以下の10ヶ所
26-1 京都市左京区 大原の里
26-2 京都市西京区 大原野森林公園周辺
26-3 福知山市 大江地区(毛原の棚田)
26-4 綾部市 豊里西地区
26-5 宮津市 上世屋地区
26-6 宮津市 波見谷
26-7 亀岡市 亀岡盆地の氾濫原
26-8 京丹後市 大宮町善王寺地区及び峰山町長岡地区
26-9 南丹市 美山町江和地区
26-10 南丹市 京都大学芦生研究林
ついでにお隣の滋賀県
25-1 大津市 仰木
25-2 大津市 「龍谷の森」(龍谷大学瀬田隣接地)
25-3 大津市 大戸川流域の里地里山
25-4 米原市、長浜市
能郷白山・伊吹山地の里山
25-5 長浜市 丹生地区
25-6 長浜市 湖北地方
25-7 近江八幡市 白王・円山
25-8 甲賀市 甲賀市域内(水口丘陵・甲賀丘陵・甲南丘陵)の里地里山
25-9 甲賀市 杉谷新田
25-10 高島市 針江地区
25-11 高島市 朽木柏
25-12 高島市 朽木針畑の里山
25-13 高島市 畑地区
25-14 東近江市 河辺いきものの森
25-15 米原市 池下(三島池周辺)
25-16 米原市 醒井
さらに、兵庫県では
28-1 神戸市東灘区、芦屋市 六甲山地東お多福山
28-2 神戸市灘区 渦が森
28-3 神戸市北区 かがやきの森 東地区
28-4 神戸市北区 藍那地区
28-5 明石市、加古川市、加古郡稲美町、高砂市、加古郡播磨町 いなみ野ため池ミュージアム
28-6 西宮市 ナシオン創造の森(国見台1号緑地)
28-7 西宮市 甲山グリーンエリア
28-8 西宮市 社家郷山
28-9 豊岡市 豊岡盆地・円山川・六方川・田結川
28-10 加古川市 加古川市北部の里山群
28-11 宝塚市 西谷地区
28-12 宝塚市 中山台のまち山
28-13 三木市 兵庫県立三木山森林公園
28-14 川西市、川辺郡猪名川町 黒川周辺の里山
28-15 川西市 水明台のまち山
28-16 三田市 兵庫県立有馬富士公園
28-17 加西市 糠塚山・あびき湿原
28-18 養父市 ハチ高原
28-19 丹波市 遠阪地区
28-20 淡路市 黒谷の棚田(北淡路の棚田・ため池群)
28-21 加東市 兵庫県立やしろの森公園
28-22 神崎郡神河町 砥峰高原
28-23 赤穂郡上郡町 鞍居川流域の里山
28-24 美方郡新温泉町 上山高原(エコミュージアム)
(上 2/2 雪解けを待つナデシコ)
「次世代に残していくべき自然環境」、、、ですか、、、!、、、我が胸の内の「鬼」か゛さわぎます(^.^)
※ 環境省 自然環境局 里地里山の保全・活用www.env.go.jp