右 カツラ、左 エノキ
かたやすっきりとまっすぐ、かたやあっちへこっちへ伸びている
姿形、見かけもちがうそんな2人が肩を寄せ合うように隣り合わせるここはバッサカ、標高300m。
温帯と冷温帯のちょうど境、下から上ってきた物と上から降りてきた物とか゛ どちらも湿潤な斜面が好きなものだから、ここを住み処と決めて根をおろしたってことです。
性質や由来はちがっても、2人とも仲がよく、寒いけどがんばれよ、とカツラは風上に立っていたわっているかのよう。
エノキがカツラに「きりっとしたところが大好き、、」、といえば、
一方、カツラはエノキに、「たくさんの生き物に好かれていて、きみの優しさ※、すてき」だよ
この2人、これからも、何十年、いえ数百年いっしょに寄り添いながら暮らしていくことになるのかもしれません。
※ エノキを食樹とする昆虫
タマムシ、テングチョウ、オオムラサキ、ゴマダラチョウ、ヒオドシチョウ、エノキハムシ、ホシアシブトハバチ、エノキトガリタマバエ、エノキワタアブラムシなど。