宮津エコツアー · 京都と広島のキキョウ事情

京都と広島のキキョウ事情

中国山地の小さな町で。

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おもしろい人がいらっしゃるものです。このすぐ近くに、谷繁監督球歴記念館がありました。
さて、私事で恐縮ですが、この町を訪れた目的は盆前の祖父母の眠る墓掃除と墓参り。
紫に勝る色なしキキョウかな

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谷の丘のお墓に毎夏咲くこのキキョウ、花屋から苗を買ってきて植えるということはまずないことですから、これはおそらく中国山地の里山に生育していた原生種のこぼれ種のはず。京都府では、「山野の草地にはえる多年草で、近年個体数が激減しほとんど見られなくなった」と絶滅寸前種にランクアップ。広島県北の事情を調べてみると、
「環境庁自然保護局が1997年8月にまとめた「植物版レッドリスト」では,キキョウは絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)に位置づけられた.たしかに,広島県でも本種は減少しつつある. オミナエシやナデシコと同様に,過疎に伴う草刈の回数の減少,歩道の拡張,のり面への外来種の導入などの影響が大きい. キキョウは地下の根茎が十分に肥大しないと開花せず,それまでの生育期間を維持できる環境が少なくなっている.」と広島大学 のデジタル自然史博物館。

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同じ事情にあるんだなあと、あらためて思いました。

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