峠の冬は寒かろうでと蓑をきせてもらった新兵衛さん、
今度の寒波は上空5000mで-40度から-30度。最強クラスの寒気団だとか。
さて、子規さんに、「一村は雪にうもれて煙かな」の句、、。
このときも最強クラスの寒気団だったのでしょうか。
ところで、写生とは 写真 のようなもの。ばしゃばしゃと連写できる高級機のような子規さんですから、雪を季語にした句も200近く 。
そこで、2017年1月大雪最強寒波南下記念にセレクト38!
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雪の野にところところの藁屋哉
「山里や雪積む下の水の音」
灯ちらちら木の間に雪の家一つ
わびしさや団爐裏に煮える榾の雪
青みけり八千八水雪の中
雪仏眼二つは黒かりし
※雪仏=雪をかためて作った仏像
ふらばふれ雪に鈴鹿の関こえん
風吹て雪なき空のもの凄し
雪の日や海の上行く鷺一羽
雪のくれ乾鮭さげて戻りけり
雪の跡人別れしと見ゆるかな
行く年の雪五六尺つもりけり
五六軒雪つむ家や枯木立
二三尺雪積む野辺の地蔵哉
夜の雪やせわしく叩く医者の門
雪ながら氷る小道や星月夜
雪空の一隅赤き入日かな
雪の旅おもしろからんさりながら
刈り残す薄の株の雪高し
五六人熊擔ひ来る雪の森
大雪や狼人に近く鳴く
南天に雪吹きつけて雀鳴く
夜の雪辻堂に寝て美女を夢む
夜の雪やどこまで小き足の跡
雪ふるよ障子の穴を見てあれば
いくたびも雪の深さを尋ねけり
風そふて木の雪落る夜半の音
松明に雪のちらつく山路哉
大雪の鴉も飛ばぬ野山哉
逢ふ人の皆大雪と申しけり
蓑笠や小門を出づる雪の人
井戸端や鍋も盥も雪の上
水仙の莟は雪にうもれけり
足跡の盡きし小家や雪の原
足跡の盡きし戸口や雪の原
手袋の指破れたり雪まろげ
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◆雪の里 ドラえもんのみが はしゃぎおり 世屋野蕪村