冠島!
古代の貴人のかぶりものに見立てた名前です。
さて、この島を巡って毎日新聞の鈴木記者が次のような記事。
「舞鶴市沖の無人島・冠島で府鳥・オオミズナギドリの生態を調査している冠島調査研究会が22日、今年度1回目の調査活動(19~22日)の結果を発表した。過去に標識用足輪を付けた個体を調べた結果、最も古いものは1989年の雌1羽。94年までの標識を装着していた10羽のうち雄は1羽のみで、須川恒会長は「雌の方が長寿だという傾向が見られた」と分析した。 環境省の委託を受けた調査で年2回実施。研究会、市、府、国などの延べ40人が、海上自衛隊の水中処分母船で島に渡った。研究会は巣穴から飛び立ち戻るオオミズナギドリを朝夜捕獲して個体調査。捕獲数は513羽で、うち標識をつけたことのない新規の鳥は179羽。他にヒヨドリなど28種の野鳥を目視や足輪標識で確認した。」
ほほう、1989年の雌とな、今年2017年だから、、28才!!記事はさらにもう一つのことが。
「一方、環境省によると、生態系観測事業「モニタリング1000」で昨年冠島に設置した無人カメラに、イノシシの成獣1頭が8月19日に映っていた。今回の調査ではカメラでもその姿は確認できなかったという。」
なになに、イノシシがいたとな、、、絶海の孤島のイノシシの謎。陸続きの時代から生息していたとか、いつの時代かもちこまれたのか、人為的なことか自然のものなのか想像はいろいろできるのでしょう。
鈴木記者は、専門家の意見を聞いてそれを書いています。
「山階鳥類研究所(千葉県)の富田直樹研究員は「ドブネズミが鳥を食べる脅威は以前からあったがイノシシは予想しなかった。泳いで渡ったとも考えられるが、土を掘り返す習性のある動物なので巣穴の破壊などに継続して注意が必要」と話していた。【鈴木健太郎】」
イノシシは泳ぐといいます。それにしても、島までは伊根から10km 舞鶴8km くらい、その間には汐が流れている、この間を泳ぎ切る力があるのか。イノシシの力を示す資料を探してみました。
と、こんな新聞記事。
「玄界灘に浮かぶ加唐島は面積約2・8平方キロ。古代朝鮮の百済国王「武寧王(ぶねいおう)」が誕生した伝説がある。 島民によると、15年ほど前、約3キロ離れた九州本土から泳いで渡ったとみられるイノシシが棲み着いた。 周辺の海で泳ぐ様子も目撃されている。唐津海上保安部の河崎輝希さん(27)は、犬かきのように泳ぐ2頭を、巡視船から見た。「水しぶきを上げ、慣れた様子でぐんぐん進んでいた」と振り返る。」
イノシシの泳力は相当なもの、という証言です。
この海原に遙か沖の島を目指し行くと決めたイノシシ、泳ぎ続けるぐイノシシを想像したら、気分が何とも云えず怪しくなりました。
、、、、それにしても、あの島へなら行くことができると考えないとそれは無謀です、イノシシには自信というかなにか根拠があったのでしょうか、記者にはそのあたりを追求してほしいと思いました。
イノシシが笑っていうかも、「おれは山鯨だ」
、、、、、、、、、、、おそれいりました!