宮津エコツアー · 世屋への旅・お立ち寄りスポット③団塊世代、必訪の店日置・喫茶「コーストライン」

世屋への旅・お立ち寄りスポット③団塊世代、必訪の店日置・喫茶「コーストライン」

2012/05/24
店名どうり、宮津湾の西側の海岸にたつ。向かいは、栗田半島、漁村田井。開店以来30年。丹後半島観光のお立ち寄りスポットの老舗中の老舗。


マスターは玩具コレクター。店はコレクション展示を兼ねる。マスターのこだわりは昭和30年代。あちゃこ、ひこうめん、ぽんぽんじょうき、月光仮面の仮面、その年代へのこだわりを私はわかる。戦争の時代の世代がせんそうを知らない世代に希望を託した時代だからだ。
しかし、新たな戦争は芽を出していた。マスターの挑発なのだろうか、コーヒーの深い苦みが、胸をかきむしる。私たちは、どう時代と向き合ったのだろう、真剣にいきたのだろうか。


マスターはしたたかに計算している。甘い砂糖とまろやかなクリーム!あんたはよくやった、そっといやしてくれる。もう少しがんばってみよう、あの鉄腕アトムのように。


必読とか必見とかいう言葉はある。必訪という言葉はあるだろうか。なければ新たに辞書に登録してほしい。団塊世代、必訪の店。奥様と、あるいはおまごさんと。


世屋の里は、ここから八キロ。アトムが蘇らせたかった命の世界が息づいている。

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