松尾の一本桜4月7日
満開なのに雨はあいにく。
ちょっとはやいはやいと寒気が止めに来て、霰をまいたのですが、時遅し、というのか、
有名な一本桜を寒冷前線も見にいらっしゃってとでもいいましょうか。
まるで、「薄墨」サクラです。
上世屋の千代子サクラも、今日は寒い寒い。
さて、どちらも高齢樹。精の衰えは止むを得ないところ、いつまでもじいちゃんばあちゃんの桜に頼ることはできません。
そんなことで学校跡に植えた後継樹に花がつきました。
嵐よ、若木を鍛えよ、です。
ところで、花に嵐のたとえありとか、花の命は短くて、とか哀調をもって歌われますけれど、花の方にしてみれば、ちょっとちがうかな!と言うかもしれません。花を咲かすのは、受粉のため。花を散らすのは受粉が済んだから。受粉が済まないうちは、嵐だろうと何だろうと強力な接着剤でつけてでもいるかのように花びらを散らすことはないのがサクラなのです。