宮津の自然・歴史をくまなく探検している「宮津美しさ探検隊」のガイドウオークに、同隊のメンバーである天橋立部会のガイドが案内しました。
「安全は楽しい」をモット―に出発。日本一賢い智恵の文殊様、「文殊堂」の歴史や境内の植生の話。シキミは全部有毒、実は猛毒等々。小天橋の先端まで行き、植生・歴史説明。マツグミ・マツ・ハマナス・アマモ、宮津市内、杉山の天然杉等々・・・。その後、磯清水・橋立神社から江尻の江之姫神社、麓神社、千体仏、真名井神社、籠神社まで。天橋立周辺の自然や歴史の奥の深さの一端を知る一日でした。
「美しい天橋立運河に見とれて、海に落ちないように。ハイ、一列になって進みましょう!」
マツグミは、ヤドリギ「松に寄生しながら、マツと共生している。」[ふーん、初めて見た・・・」
ハマナスは、北方系の植物。北海道から日本海側は鳥取県まで分布。有用植物で花は香水の原料。果実は赤く熟し、ビタミンcが豊富で、レモン17個分。また、バラの品種改良に貢献。北寒の地でもバラが育てられるのはハマナスのおかげです。
「アマモは、海藻ではありません。陸へあがったあと陸を嫌って、また、海に戻った種子植物。」海水と淡水が混合して生じた低塩分の水域である汽水域に分布。日本一長い名前が付いている話など。
宮津市内、杉山の天然杉の説明中に、誰かが叫んだ。虹だ、虹だ。
5月26日 午前10時28分 小天橋の南端から、宮津市獅子崎・由良ヶ岳方面を眺めるとちょっと変わった虹。舞鶴海洋気象台観測予報課にお聞きすると、「環水平アーク」(かんすいへい)とのこと。薄い雲を通して、上空の氷粒に太陽光が屈折してできる光学現象。通常の虹とは逆の方向に出る、めずらしい現象。20代から90代までの参加者全員大騒ぎ。
難波野の千体仏
この辺りの地面を掘れば、次々に現れる石仏を長年にわたって、集めてきたと伝えられる。石仏数は千体を越え、丹後形と言われる板碑型三百余基ある。若干の宝篋印塔、五輪塔のほかに、舟形光背形の地蔵が多い。紀年銘のあるものは見つからないが、彫成時代は戦国期から近世初期。