宮津エコツアー · ひいな(サクラウツギ)の陰にガラシャの吐息!

ひいな(サクラウツギ)の陰にガラシャの吐息!

「ひいな、いいます、」と教えてくださいました。

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ひいな、!?

「へえ、ひいなご というてみたりしますけど。」

タニウツギとよばんのですか?

「へーぇ、そういいなるですか、うちらのとこでは、ひいなとしかいいません。それに、これは、もともとなかった、丹後には。ある時にある人が、味土野にきて、またおりていきなっただが、この苗、私だと思って咲かしておくれ、私の生まれた里に咲いている花です、葉っぱは蒸して乾かしておけば飢饉のときの助けになるから、と。 ホンマに桜色のきれいな花が咲いた。その人の名はお玉さんいうたで、お玉さんの花だ、いうてみんな植えたんです、畦のそばに。ほんまにたすけられたで、この木には、、それで、お姫さんのようなかわいらしい花だ、お姫様(おひめさま)のことを おひいさまいうでしょうがな、それでひいないぅだと、つれあいの母親が、うちの主人は味土野からきてくれましてなぁあ、その母親が言うてくれましたで。そういうわけで、そんなええもんなら、わけとくんならんか、ということで、そらなんぼでも挿し木でもつくし、と増やし方も心よう教えたげて、味土野から丹後一円に広がっていったんだ、と。あとからの話だけど、その人は細川のお殿さんの奥方さんだったいうだにゃあきゃあ、娘みたいな年端もいかん人だったでみんなおひいさまいうとっただあな、」

ホンマかと思いました。半信半疑で方言を調べてみました。

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ヤマウツギ、ウツギ、タウツギ、ミヤマガズミ、サオトメウツギ、サツマウツギ、エイザンウツギ、カンザシバ、カザ、ガサノキ、ガザ、ガサキ、ガジャ、ガサ、ガンジャシバ、ガンザノキ、カサノハ、ガンジャ、ガジャバベニウツギ、ベニザキウツギ、アカウツギ、ボタウツギ、ヘイナイウツギ、ドウダンウツギ、アカツゲ、ヘイナイ、ズクナシ、アカチョウジ、ケタノキ、ヒキダラ、ミヤマガマズミ、シイバナ、イワシバナ、イワスンバナ、ウノハナ、ドオッペ、カジバナ、タウエバナ、カテノキ、シャボングサ。
(上原敬二著 樹木大図説Ⅲ より)

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数々確認されてはいます。がそのなかに、ひいなはありません。丹後独特のもののようです。

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そうすると、おばあさんの話は、、、、。

どうやら、サクラウツギの陰にガラシャの吐息!

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光秀を取りあげた大河ドラマ「麒麟がくる」で、とりあげられる丹後天橋立とひいなはよく似合う、とおもいますよ。

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