丘の前ではじまった稲木組みの準備作業!
そこに世屋の金魚バス。
「台風がまたこっちへきそうげなこというとるなぁ!」と運転手さん。
「そうだっちゃあ、ことしは7段にしてみようとおもっとるだっちゃあ!」
顔見知り同士のこの会話、解説がいります。
九月にはいって直撃しそうな21号、これも大型らしい。今年の夏八月に発生した台風は八個、九月にもたくさん来そうなことをいうとる。
稲木の段は今まで九段、しかし、受ける風のことを考えると心配になる、倒れたら直すのも大仕事だ、風圧を減らすのに二段分を減らしてみようと考えている、ということなのです。
油断なく自然を観察して手を抜かないこと、それが米作りは八十八手の意味なのでしょう。
油断したらいかんというのは、この方にも、、、!
一見のどかな秋の里山景観ですが、クライマックスにむけて、緊張の糸がピーンと張られているのです。