♪きみのーよこーがおー すてーきーだーぜー♪
「ヒキガエル類は水域依存性の極めて低い両生類である。」とウィクペディァ。「成体は繁殖の際を除いて水域から離れたまま暮らしており、とりわけ夏季には夜間の雑木林の林床や庭先等を徘徊している姿がよくみられる。」と。
さて、水域から離れたこの暮らしを可能にしているのには秘密があると言うことです。なにかというと、いぼ。名前のもとになっている体中のいぼいぼ。
全身にいぼ状隆起を創ることによって、「空気中における皮膚呼吸の表面積を最大化する」ことができたから。」というのです。
なんとねぇ!
さて、このいぼ、東北では「えぼ」
なので、草野心平さんの詩の題も「えぼ」
えぼ
草野心平
いよう。ぼくだよ。
出てきたよ。
えぼがえるだよ。
ぼくだよ。
びっくりしなくてもいいよ。
光がこんなに流れたり崩れたりするのは。
ぼくがぐるぐる見廻してゐるせゐではないだろ。
やりきれんな。
真っ青だな。
匂ひがきんきんするな。
ほっ雲だな。
それでもこっちでもぶつぶつなんか鳴きだしたな。
けっとばされろ冬。
まぶしいな。
青いな。
やりきれんな。
春君。
ぼくだよ。
いつものえぼだよ。