大雪ですなあ!とふってみて「そうですなあ」と返ってきたら、要注意!
え?と言う表情をされたら、ガイドはよっしゃあと腕まくり。
この花、標準和名ウツギですけど、筒状の樹の幹という特徴をとらえて「空つ木」。
しかし、花の色に重きを置けば、その白さはまさに雪。なので、別名「雪見草」
・「ほととぎす
来鳴き響(とよ)もす
卯の花の
共にや来(こ)しと
問はましものを」
万葉集
石上堅魚
(いそのかみのかつお)
「卯の花を
腐(くた)す
霖雨(ながめ)の
水はなに
寄る木積(こづみ)なす
寄らむ児(こ)もがも」
万葉集 大伴家持
「卯の花も
いまだ咲かねば
ほととぎす
佐保の山辺に
来鳴(きな)きとよもす」
万葉集 大伴家持
「神まつる
卯月になれば 卯の花の
憂き言の葉の
数やまさらむ」
金槐和歌集 源実朝
緑深まる野に咲くこの神々しい純白さは、和歌や俳句の最高のネタ、なんですね。
「卯の花を かざしに関の 晴れ着かな」 河合曽良
「卯の花や 妹が垣根の はこべ草」 与謝蕪村
「押しあうて 又卯の花の 咲きこぼれ」 正岡子規
しかし、刈る人は野に無く、頼みのシカも「除雪」してくれている様子がないので、つもりに積もって現状丹後はまさに大雪。