上世屋のワサビの花が咲いたで、見に来なれ!と、大宮町の周枳の知人から電話。
変な話です、ワサビの花が咲いたと電話するのは「上世屋の私」なのです、
ともかく見に行きました、大宮町の周枳まで上世屋のワサビの花を。
こういう事情です。
世屋高原は、もと湖底海底が隆起したものです。砂岩泥岩粘土の層が交互に堆積しています、そのため、雨水が滲み込みやすく、起きた地すべりは大小数知れず、その崖のいたるところに水の湧きだすところがあります。ワサビにとっての好ましい生育地の無数にある世屋高原は、ワサビの楽園なのです。
また、ワサビは人の体にとてもいいものです。
「ワサビに含まれている「イソチオシアネート」という成分には、大腸菌やサルモネラ、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌、O157といった食中毒の元となる菌の増殖を抑える働きがあります。お刺身やお寿司の薬味としてや、お弁当に被せるシートにワサビの成分を使うことで、食べ物を腐りにくくします。また、イソチオシアネートには、血小板を固まりにくくする効果もあります。これによって、脳梗塞や心筋梗塞の原因となる血栓を予防します。特に、ワサビ漬けにして食べると、酒粕の酵素との相乗効果で、さらに予防力が高まりますよ。また、ワサビに含まれている「スルフィニル」という成分が細胞の抗酸化物質を活性化させることにより、体内やお肌の老化を防ぐアンチエイジング効果が期待できます。さらに加えて、ワサビ独特のツーンと鼻に抜ける香りと辛味は、唾液の分泌を促して食欲を促進させる作用があります。また、デンプンを加水分解する酵素であるβ-アミラーゼも含まれており、消化吸収をよくしてくれます。」
このように、人にいいものは、実は、シカにとってもいいのです。
このシカのすさまじい食欲から逃れるすべはワサビにはありません。なので、上世屋ワサビはほぼ壊滅。
いやあ疎開させておいてよかった、こちらの状況が改善されたら、迎えにいきます、それまで、どうぞよろしくお願いいたします、と種の保全を兼ねて、移植管理をお願いしていたのです。
一つの種が一つ消えると、影響は昆虫など他に広く及びます。様々な環境を持つ世屋の里山は、多様な生物を育んでさながら山野草の楽園であったのに、いっきに崩壊の危機。
環境を守り抜くことはたいへんなことです。
しかし、拱手傍観は、許されないです、民、教、行、官の連携のもと、状況調査と保全構想を構想 をたて、予算を付け、具体的に取り組まなければ、な、り、ま、せ ん、、、ぞ、なもし、いや、まじめな話、ほんとに。。
ワサビの恩返し、きっとあるはずです。