ウツギこと卯の花、
旧暦の4月は今の五月、さんさんと初夏の日差しを浴び、白い元気な花を咲かせ、里山を衣替えしています。
さて、ウツギの花に似ているのがおから。
智恵のあるとうふ屋さんがいらっしゃったのでしょう
おから、これでは、カラに「お」はつけはしても、豆腐の絞りかす、滓ではいかにも貧乏くさい、これをどうだろう、ウツギの花、あれ卯の花というでしょ、その形はともかく色目は、おからと似とる、で、「卯の花」にございます、と言うたらどうだろう、
卯の花は、歌に俳句に詠まれる花
◇卯の花も白し夜なかの天の川 言水「新撰都曲」
◇ ほととぎす我とはなしに卯の花のうき世の中になきわたるらむ 凡河内躬恒
品がいいと売れ始めたので、他もまね始めた。
おからを卯の花に その思いつきには、こんなエピソードがあったのかなあ、と、見ていますと、
「わたしをおから花とは呼ばないでね」と花の声。