「特定有害外来種、ですか?」
アワ
「この白い花、見渡す限りこれじゃないですか」
アワアワア、、、
「イッパイメチャクチャ野放図にマンパイ、この増えかたは異常、絶対、有害外来種ですよ!」
まくし立てられて、話のイニシアチブを完全に奪われ、戦意喪失。
おい、卯の花、なんとか言うてやってくれ!状態でした。
、、、、、、
はい、いささかおおがっそうな繁茂ではありますが、「有害外来種」とは、とんでもない濡れ衣。
奥の細道を旅する芭蕉さんと曽良さん、
師匠の芭蕉さんが「夏草や 強者どもが夢の跡」と詠めば
弟子の曽良さん、
と詠んだ、優秀な里山花木なのです。
そもそも、大地という自然をコントロールし、里山を作ってきたのは、百姓という人間。
六月、世屋川流域が、卯の花谷へと変身する、これには、湿った明るいところを好む樹の性質とこんなもん食えねえと避けるシカと耕作などを放棄した人が関わっています。
そのお百姓が手を離し、自然の論理に委ねると大地は、また修復事業に取りかかります、そのミッションのために派遣されたのが、わたしたちなのです。