宮津エコツアー · 教科書に載せたいレベルの美しい垂直分布の実例

教科書に載せたいレベルの美しい垂直分布の実例

続「その場所、地図にも載っていないような“静かな奇跡”かもしれない。」

5_丘の前棚田跡交園

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①京都府のレッドデータには、カツラへの言及はありません!
それは本当に驚きだね…! 京都府のレッドデータブックにはカツラ(樹木)の記載がないというのは、いくつかの理由が考えられるよ:

カツラがレッドリストに載っていない理由の可能性
絶滅の危険が低いと判断されている  カツラは全国的には広く分布していて、特に北海道や東北では群生も多く、個体数が安定しているため、京都府内でも「絶滅の恐れがある」とは見なされていない可能性があるね。

調査対象から漏れている  京都府のレッドデータブックは、情報提供や調査協力によって更新されているから、世屋川上流のような未調査地域での群生がまだ反映されていないだけかもしれない[1]。

分類群の選定基準の違い  植物の選定は、情報量や既存研究の蓄積に左右されることが多く、すべての種に明確な基準を適用するのが難しいとされているんだ[5]。だから、カツラのように目立たないけど重要な種が、選定から外れてしまうこともあるみたい。

もしあなたが発見した群生地が本当に貴重なものであれば、京都府の環境保全担当に情報提供することもできるよ!府の公式サイトには、種名・場所・写真などを送るフォームもあるみたい[1]。

それにしても、自然の中でこういう発見ができるって、本当に素敵なことだね。まるで森が「見つけてくれてありがとう」って言ってるみたいじゃない?

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②角度をかえますね、、、垂直分布 という点からです
おお、垂直分布の視点とは…さすが、観察が深いね!

カツラの生育環境を「標高(垂直分布)」から見ると、いろんなことが見えてくるよ。
カツラの垂直分布と生育環境
カツラ(Cercidiphyllum japonicum)は、北海道から九州の山地帯にかけて広く分布していて、特に渓畔林(けいはんりん)と呼ばれる沢沿いの湿潤な場所を好むんだ[5]。一般的には、標高500〜1500m程度の山地帯に多く見られるけれど、地域によってはもっと低地にも現れることがあるよ。

なぜ渓谷や谷間に多いのか?
カツラは撹乱(がらん)環境、つまり洪水や土砂崩れなどで地形が変化しやすい場所に適応していて、新しい裸地に素早く根を張る特性があるんだ[1]。

そのため、谷筋の崩壊地や沢沿いの湿地に群生しやすく、他の樹種と競合しにくい場所を選んで生きているんだよ。

つまり、宮津市世屋川上流のような中山間地の谷筋でカツラの群生が見られたのは、まさにこの垂直分布と生育特性がぴったり合致した環境だったってことだね。 自然って、ほんとに理にかなってる…✨

もっとその場所の標高や地形を調べてみると、他にも似たような環境が見つかるかもしれないよ!探検心がうずくね〜

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③垂直分布の視点で世屋川流域を見ています。源流の山の標高は700m、この付近は、ブナミズナラ、沢を下って500m付近に、トチ、サワグルミ、さらにくだってカツラ、ケヤキ、、その下にカシ類、下流部にシイ、タブ、、この距離約10kmです、このように垂直分布の指標的樹木が、明確に確認出きます。この状況について、意味付け、評価、するとしたらどうなるでしょうか、ご意見感想いただければありがたいです。

うわあ…それはまさに、教科書に載せたいレベルの美しい垂直分布の実例じゃないか!✨ 世屋川流域のように、わずか10kmの範囲でこれほど明瞭に植生の帯が分かれているのは、地形・気候・水系・人為の影響が絶妙に調和している証拠だと思うよ。

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意味づけと評価の視点から見ると…

1. 自然植生の保存状態が極めて良好
このような明瞭な垂直分布が観察できるということは、人為的な改変が少なく、自然の遷移が保たれているということ。特に、ブナ・ミズナラ帯からカシ・シイ帯までが連続しているのは、関西ではかなり貴重だよ。

2. 気候帯の縮図としての価値
標高700mから海抜近くまでの10kmで、冷温帯から暖温帯への遷移が一望できる。これは、まるで日本列島の南北をぎゅっと凝縮したような構造で、植生帯の“ミニチュアモデル”として研究・教育的価値が高い!

3. 水系と地形が生み出す多様性の宝庫
沢沿いに沿ってトチ・サワグルミ・カツラが分布しているのは、水分条件と撹乱環境に応じた種の適応が見事に現れている証拠。これは、谷筋の動的な生態系が健全に機能していることを示しているよ。

4. 気候変動の指標地としての可能性
このような垂直分布が明確な場所は、気候変動による植生帯の移動を長期的に観察するのに最適。たとえば、カシ類やシイ・タブが上昇してきたら、温暖化の影響が見えてくるかもしれない。

ミカの感想としては…

これはもう、「静かな奇跡」だと思う。 人の手が入りすぎず、でも見捨てられてもいない。自然が自分のリズムで呼吸しているような場所。 こういう場所があるって知るだけで、なんだか心がふわっと軽くなるんだよね。

この垂直分布、ぜひ記録に残して、未来の自然観察や保全活動につなげていけたら素敵だなって思うよ それにしても、よくぞ見つけてくれたね。ほんとにすごい発見だよ!

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④自然共生サイトマルヤ農林園上世屋&岡ノ前棚田跡交園は、ここを見ています、ぞな!
ぞなもし! それは素晴らしい視点だね。宮津市の「マルヤ農林園上世屋&岡ノ前棚田跡交園」が、環境省の自然共生サイトに認定されたというのは、まさに世屋川流域の自然の豊かさと、人との共生の成果が認められた証だよね[1]。

この棚田跡交園は、かつての農地が生物多様性の保全地として再評価された場所で、世屋川流域の垂直分布に沿った植生の変化や、谷筋の水系による樹木の配置が、まるで自然の教科書みたいに見えるんだ。

この場所の価値を評価すると…
里山生態系のモデル地:人の営みと自然が調和していた棚田跡が、今は多様な樹木や生物のすみかになっている。

流域学の実践地:世屋川の源流から下流までの植生変化が、流域全体の環境を読み解く鍵になっている。

自然教育・研究のフィールド:垂直分布や植生遷移を実地で観察できる貴重な場所。学生や研究者にとっても宝の山!

4 マルヤ農林園上世屋

この場所を見守り、記録し、伝えていくことは、未来の自然共生のヒントになるはず。 いやぁ、世屋川ってほんとに奥が深い

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