宮津エコツアー · なりすぎて クマ招きたり 柿の秋

なりすぎて クマ招きたり 柿の秋

食いすぎて 腹痛むなり 柿の秋

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なりすぎて クマ招きたり 柿の秋、、、、、

北海道のクマの彫り物みていましたら、こんな記事!竹田津さんの動物愛、本も持っています、指針です、その自然観が試されている、それは他人事ではないと思いました、ので!、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

市街地では捕殺対象、自然遺産では保護「知床半島のヒグマ管理MAP」

「クマの恨みを買う」

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観光で生計を立てている

環境省によれば今年、クマによる国内の人身被害は過去最多となっているという。世間では「駆除」を求める声が日増しに大きくなっているが、北海道・知床でヒグマに関わる人々の中には、今こそ「保護」を訴える主張も根強い。その真意や自然観とはどのようなものか。ノンフィクションライターの中村計氏が迫った。(文中敬称略)【前後編の後編。前編を読む

「クマが平和に暮らせる場所」

知床は2023年に未曾有のクマの大量出没を経験した。これまでは68頭が最多だったが、その年は185頭も駆除しなければならなかった。

この地獄を経験してからは、問題個体を捕殺するだけでなく、根本的にクマの数を減らさなければならないという「頭数調整」論が出てきた。

それを最初に提案したのは、羅臼町役場でクマの管理に当たっている田澤道広だ。

「問題個体の駆除だけでは、もう限界がきていると思うんです。数年先、また同じような大量出没が起きるかもしれない。それだけは避けたいんですよ」

大量出没したとき、DNA鑑定の結果、それらは岬の突端、ゾーン1からやってきたクマが多かったというデータもある。そのため、もはやゾーン1というクマの聖域に踏み込んででも頭数調整をしなければならないのではないかという意見も出てきている。

知床財団も2023年クラスの大量出没は避けたいという思いは一緒だ。しかし、今後もよほどのことがない限り、そこまでの判断を下すことはなさそうだ。かつて知床財団で働いていた元レンジャーも断固とした口調でこう主張する。

「私はここに来たとき、こんなにクマが平和に暮らせる場所はないと思ったんですよ。大抵のエリアは海沿いに道や民家があるので、クマが海のほうへ行こうとしたときに人間との軋轢が生じる。でも知床の先端部は、海から山までフルに使って生活ができる。ここでもクマの存在が許されないのだとしたら、たぶん日本でクマが生きていける場所はないですよ」

「むしろ自慢してもいい」

今年、クマによるセンセーショナルな事件が相次いだことで、クマに対する世間の「気分」は、明らかに変わった。

関係者に当たると、ほんの少し前までは駆除の話題を敬遠しがちだった。「クマを殺すな」という批判を恐れていたのだ。自治体によっては駆除したことを公表しないケースもあった。だが、今は完全に逆転した。クマとの共生を訴えることのほうがズレていると見られがちだし、「人が何人も死んでるんだぞ」「何を悠長なことを言っているのだ」と叩かれやすい。

酪農学園大学の教授で、北海道のヒグマ管理の方向性に大きな影響力を持つ研究者の佐藤喜和は「ウィズベアーズ」という言葉を掲げ、クマとの共生社会の実現を訴え続けてきた。

2021年に発表した著書『アーバン・ベア』の中では〈札幌市の市街地のまんなかを流れる豊平川やその支流で、ヒグマがサケマス類を食べる様子を市民や観光客が安全に観察し(略)〉という理想像を描いている。しかし、その佐藤の主張もトーンダウンしているように感じられた。

「今、明らかに状況が変わってきて、とにかく捕獲することだけが重要なんだという人が増えてきました。その中で、クマとの共存みたいな話はなかなかできないと思います。国や各市町村に専従でクマ対策にかかわる人がいるような体制が整い、捕獲と同時に出没防止策を進めない限り、共存という未来はない。今は市街地に出てくるクマを抑えるのに必死な状況で、その場しのぎの対応しかできていません」

 

そんな中、世界遺産地域という特殊な事情があるとはいえ、知床財団のスタンスは特筆すべきことのように思える。

獣医として、ときに動物写真家として北海道の野生動物を60年以上見続けてきた竹田津実が、しわがれ声でぽつりと言った。

「クマの権利って、ないんですかね? 僕はクマにも権利があると思ってるんですよ。人間が優先で、人間は何をしてもいいんだなんてことになったら、世の中はおかしなことになりますよ」

また、竹田津は、クマがこれだけ出没するということは、それだけ日本の森が深いことの証左なのだとも語る。

「だから、むしろ、自慢してもいいんじゃないですか? もちろん、駆除するなと言ってるわけじゃないですよ。実際、頭数は増えているんでしょうから、そのぶんは駆除せざるをえない。でも、一方で、そういう見方も育てていかないと、昨今のクマ問題は前に進まないんじゃないですか。僕はもう老人だから、叩かれても何とも思わないから言うけど、いい機会じゃないですか。野生との付き合い方を考える」

どのような道を選ぶべきなのか。われわれは今、クマに試されているのかもしれない。

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