2012/08/30
キク科の多年草「あざみ」には、春のノアザミと秋の山アザミがあります。山アザミは、薄紫色の頭状花をたくさんつけるのが特徴です。あずまやまあざみを基本にしながら、すずかやまあざみなど生育地によって微妙に異なりを持つものを変種とします。
丹後に咲くのは、おはらめあざみ。
比叡山に多く生育し、頭に花籠を載せて売り歩く女性に似ているということです。命名したのは京都の学者さんなのでしょう。
アフロでずんぐりしたノアザミの花姿にたいして、細身の総苞にはそこはかとない色気を感じます。この学者さん、山アザミを介して、大原の花売り娘の間に、何か深いドラマがあったのでしょうか。